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小芝風花「悪役もやってみたい」声優で広がる活動の幅

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月25日 6時45分

2度目のタッグ、津田健次郎の演技から学んだこと

 奇しくも、本作の日本語吹替版キャストには『ツイスターズ』でタッグを組んだ津田健次郎が名を連ねている。津田は、ローハンに反旗を翻すヘラの幼馴染・ウルフ役を担当。津田の声に安心感をかんじるという小芝は「心強かったです」と再共演を喜ぶ。

 『ツイスターズ』でアフレコに挑戦した際、小芝は「自分の声にブレがある」という課題点があったと告白。共演していた津田の演技から、声優としての技術に関して学ぶことが多かったそうだ。

 「津田さんは安定感がすごくて、感情は出ているけど声のブレが全然ないんです。私は感情を優先しすぎてしまい、声がブレてしまっていました。津田さんの安定感のあるお芝居を聞いた時、『リアルで自分がお芝居する時と声のお芝居で、声の幅が全然違うんだ』ということも勉強させていただいて。今回は、なるべく感情をしっかり作りつつ、声がブレすぎないようにということを課題にして、収録していました」

2025年は「関われる場所をもっと広げていきたい」

 2024年は「大奥」「GO HOME ~警視庁身元不明人相談室~」といったドラマ出演はもちろん、『ツイスターズ』『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』と声優の仕事が連続した1年となった。以前から声優に興味があった小芝は「 実写とアニメーションと立て続けに経験させていただき、この経験が自分のお芝居の幅を広げて、さらに普段のお芝居が声のお仕事にも活かせるのではないかと思いました。そのためにも、いろいろなジャンルのお芝居ができたらいいなと思います」と意欲を見せる。

 年末に本作が劇場公開された後、2025年1月には大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も控えている。小芝は、来年の目標として「関われる場所をもっと広げていきたい」と宣言する。「全てが勉強になりますし、どこか一つに集中することよりは、いろいろなものを吸収して成長していきたいなと思います」

 さらに小芝は、「悪役もやってみたいです」と新境地の開拓にも前向きだ。「芯の強い役やまっすぐな役柄が多いので、ダークな心を持った役にあまり挑戦したことがないんです。なので、アニメーションでも悪役の声だったり、負の感じを出した役ができたら嬉しいです」(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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