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山田洋次監督、19年ぶりタッグの木村拓哉に「素顔の魅力を盗み撮りたい」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月23日 14時30分

 一方の山田監督も木村とのタッグを楽しみにしているとのことで、「木村くんとは一度、一緒に映画をつくっていますが、あれから年月もたってるので、初対面と同じような感じでいます。できたらほかの作品で観ることのできないようなやさしい面、あたたかい面を盗み撮りたい」と意気込む。山田監督は、昨年末から今年頭にかけて、まさに別作品のPRのためにテレビ出演していた木村が、一般の人々と素の表情で話をしている姿を見て、「すばらしかった。ああいう木村くんがいいんだよ」と木村に伝えたという。

 そんな木村が演じるタクシー運転手・宇佐美については「娘がひとり、そして恋女房がいて。小さな家で一生懸命、日常を大事にしながら生きている平凡な人」だと感じているといい、「だからこそ木村くんが人に見せないような素顔が出てくると魅力的だなと。今までの木村拓哉主演の映画じゃない魅力を、なんとかしてこの映画で盗み撮りたいというかな、奪いたいという。そんな気持ちでおります」と決意を語った。

 また倍賞が本作で演じるのは、85歳の高野すみれ。東京の柴又出身だが、「今回、さくらさんがすみれさんになったけど、それにはすみれというかれんな花のイメージと、この女性が経てきた重い人生との対照的な名前にしたいと思いました。元になったフランス映画の女性のお客さんは93歳の元歌手の方が演じているんです。だからちょっと倍賞さんは(年齢が)足りないかな」と軽口をたたく山田監督に、「わたしは83ですから。すぐに追いつきますよ」と返し、会場を沸かせた。

 また本作で倍賞が演じるすみれは、『男はつらいよ』で見せた兄思いの妹・さくらとは違い、木村演じる宇佐美に向かって辛らつなセリフを発する役となる。「わたしこんなセリフは言ったことがなかった。柴又でこういうセリフというのは似合わないと思いながらも、髪の毛を大きくしたり、ネイルを3時間かけてやっていくうちに、だんだんわたしにもこのセリフが言えるなと思えるようになってきた。そういう風に一生懸命やれば、とても軽やかにはならないかもしれないけど、いいんじゃないという作品になると思います」という倍賞。「でも木村さんの横顔を見ていたら、この人なら受け止めてくれるのかも、と思えるようになりました」と木村に全幅の信頼を寄せているようだった。(取材・文:壬生智裕)

映画『TOKYOタクシー』は11月21日より全国公開

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