1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

本木雅弘「阿修羅のごとく」でMな魅力 是枝裕和監督がキャスティングの理由語る

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月18日 8時2分

 1979年、1980年に放送された向田邦子の名作ホームドラマを是枝裕和監督がリメイクするNetflixシリーズ「阿修羅のごとく」(世界独占配信中・全7話)。本作では物語の軸となる四姉妹を取り巻く四人の男たちを演じるキャストも注目を浴びているが、その中で是枝監督が「(原作よりも)“小さい男”にアレンジした」と語るのが、本木雅弘演じる次女・巻子(尾野真千子)の夫・鷹男。そのキャスティングや本作で開花させた本木の魅力について、是枝監督が語った(※一部ネタバレあり)。

 本作は、年老いた父・恒太郎(國村隼)に愛人と子どもがいたことが発覚したのをきっかけに、四姉妹の日常が揺らいでいくさまを追うストーリー。長女・三田村綱子を宮沢りえ、次女・里見巻子を尾野真千子、三女・竹沢滝子を蒼井優、四女・竹沢咲子を広瀬すずが演じる。そして、巻子の夫・鷹男に本木雅弘、滝子に恋心を抱く興信所の調査員・勝又に松田龍平、咲子と交際するボクサー・陣内に藤原季節、綱子と逢瀬を重ねる料亭の主人・貞治に内野聖陽がふんしているが、男性陣のキャスティングについては是枝監督自ら名を挙げたという。

~以下、ネタバレを含みます~

 本木演じる鷹男は、妻、年頃の息子と娘と共に郊外の一軒家で暮らす会社員。面倒見がいい性格で妻の家族などに対して外面はいいものの、自分の家庭内で起きている問題については向き合おうとしない。その引き金となったのが、出張に出かけた鷹男が自宅に電話をかけたときのこと。付近で工事現場の騒音が響く中、「今からアパートに行く。一緒に飯を食おう」と言い、次の瞬間慌てて受話器を置く。浮気相手かもしれない誰かと間違えて電話をかけてきた鷹男に巻子はショックを受けるも、鷹男はその後、何事もなかったかのようにやり過ごす。アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『おくりびと』(2008)では納棺師、昨年公開の『海の沈黙』では天才画家など癖のあるキャラクターで主演してきた本木からすると意外なキャスティングだが、是枝監督はこう語る。

 「本木さんは基本的にずっと主役をやられることが多くて、受けの演技を求められることがそこまでなかっただろう中で、こういうポジションで、非常に楽しんでおられました。本木さんは普段お会いしていると、とても面白い方。その面白さをうまく生かせる役があればきっとハマると思っていたので、お願いしました」

 NHK版では鷹男を、第一部では緒形拳、翌年放送の第二部では露口茂が演じていたが、本木版では現代の視聴者に届けるにあたってキャラクターがアレンジされている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください