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俳優・三山凌輝の「負けず嫌い」からのスタート 「納得できるまでは続けると誓った」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年2月7日 8時2分

 新堂冬樹による同名小説を連続ドラマ「地獄の果てまで連れていく」(2025)のイ・ナウォンの脚本、映画『ミッドナイトスワン』(2020)の内田英治監督が映画化した『誰よりもつよく抱きしめて』(公開中)で、乃木坂46の久保史緒里と共に主演を務めた三山凌輝。俳優、また、BE:FIRSTのRYOKIとして活躍する一方、昨年放送されたNHK連続テレビ小説「虎に翼」で改めて注目を浴びた彼が、今回の役柄へのアプローチと自ら手掛けた主題歌の歌詞のこと、俳優としての現在地について語った。

 『誰よりもつよく抱きしめて』で三山が演じたのは、絵本作家の水島良城。強迫性障害による潔癖症のため、久保演じる恋人の桐本月菜に深い愛情を抱きながらも触れることさえ出来ないことに苦しんでいた。そんな折、月菜の前に韓国人青年、イ・ジェホン(2PM・ファン・チャンソン)が現れる。「人を心から愛したことがない」という彼の登場で、良城と月菜の絆が揺らぎ始める……。

“表現者”という言葉がちょうどいいのかも

 良城は直接モノに触れられないため、常にビニール手袋を装着し、ひりひりとした日常を生きている。アーティスト活動においては感情表現豊かなボーカルとキレのいいダンスを見せる三山が、そうしたイメージとは真逆の良城を演じるにあたり、「基本的にはまず自分が思ったことをやってみる。それで良城の潔癖症の部分、触れることを拒絶するにもそれをどう演じるか? 静かに表現した方が苦しみがより伝わるとか、パニックを起こした場合はこうとか、静と動の使い分けを監督と話し合った」という。

 劇中の彼は、ナイーブな心で過酷な現実と戦おうとする良城そのもの。それはステージ上で強い光を放つキャラクターとはまったくの別人であることを指摘すると、「(両者は)警察官と消防士という感じ。どちらも人を助けるという目的は同じですが、アプローチが違う。そういう意味で自分は、“表現者”という言葉がちょうどいいのかも」と説明する。

 また、作品が変わるたびに環境もガラッと変わるのが俳優。そうした場面では「変化への対応力、その速度が求められる」と言い、「どこにいても自分であること、自分との戦いで感性を広げていくことの大事さを実感しています」と熱を込める。

俳優を目指した当初のモヤモヤ

 そんな彼はそもそも、どのように俳優とアーティストを夢みたのだろう? 幼稚園の頃から街でスカウトされていたが、「『仮面ライダー』で変身する男性に好奇心をくすぐられても、現実的に“この人たちはどういう職業なの?”と思うことはなくて。同じ頃に歌って踊るアーティストに、格好いい! と感性をくすぐられたりしていました」と振り返る。

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