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「べらぼう」中村隼人、演じるのが怖かった平蔵はシケが助けに ハイスピードカメラの撮影に「嘘でしょ?」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年2月9日 5時0分

 劇中、平蔵は吉原を訪れた際に花魁道中を行う花の井(小芝風花)に一目ぼれ。以降、平蔵は足しげく吉原に通い、シケを吹いたり、鏡で念入りにチェックしたりする姿が映し出された。今ではシケが彼のチャームポイントとして認識されることになったが、隼人自身にとっても役をつかむ大きな手がかりになった。

 「シケがあることで“普通”の人物ではないなっていうのは何となくわかるじゃないですか。しかもそれを吹いたり触ったりするところからナルシストな部分も感じられますし。シケの長さや太さもかなり研究しました(笑)。シケに鬢付け油を回しているんですよ。そうしないと束で固まらないので油の量とかもミリ単位で調整しました。油が付きすぎると風になびかなくなってしまったり、逆に少ないとなびきすぎてシケ感がなくなってしまうので。シケのある平蔵になって、どういう風になるかなと思いながら撮影を進めていく中で、今回は吉原の目を背けたくなるような部分も描いていることもあり、この平蔵が視聴者の方にくすって笑っていただいたり、息抜きになればいいなと思いながら僕は毎回演じています」

 “カッコつけた”平蔵は、着物にも表現されているという。

 「江戸で文化が発展してきた時代の話だから、こういう配色もありなのかなって思っていたのですが、衣装さん的には“野暮”だそうで。なので当時としてはダサいファッションをしています。ダサい着物を着てかっこつけるから、よりダサさが際立つみたいな(笑)。あと、衣装の着方には非常に気を付けていまして、江戸城のお勤めになるときっちり襟を合わせた着こなしになるのですが、仕事以外では着崩した感じにしています。シーンによって“ここはふかそう”“上前を上げてちょっと粋に見せよう”とか。そういったところは“勝手に”やらせていただいています(笑)」

 シケを巡っては隼人のアイデアがたびたび採用され、撮影では演出の大原が隼人も仰天する提案をしたことがあったという。

 「クランクインのシーンだったんですけど、監督が“そのシケどうします?”とおっしゃるんですよ。内心困惑しながらも“じゃあ吹いてみますか”と申し上げたら、監督がいきなりハイスピードカメラを持ってこられて“これでシケを撮ります”と。“嘘でしょ?”“これ大河でしょ?”って(笑)。それからシケで遊ぶっていうのは、自分で考えることが多くて。監督も僕がやることに対して“いい”“それじゃない”とはっきりおっしゃってくださるのでやりやすかったですし、楽しくやらせていただきました(笑)」

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