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意外と知らない?七夕の短冊は、願い事に合った色を選んで【恋する乙女の暦のたしなみ】第45回

ココロニプロロ / 2015年7月1日 10時15分

意外と知らない?七夕の短冊は、願い事に合った色を選んで【恋する乙女の暦のたしなみ】第45回

意外と知らない?七夕の短冊は願い事に合う色を

暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

■新暦・旧暦・月遅れ……七夕は年に3回ある!

天の川の両岸に離れ離れとなってしまった織姫と彦星が、年に一度会うことが許されている7月7日。もうすぐ、七夕ですね。

毎年この時季は全国的に梅雨にあたり、夜空がすっきりと晴れることはなかなかありません。そのうえ、七夕の星として知られる織女星(こと座のベガ)と牽牛星(わし座のアルタイル)が空高く見やすい位置に昇るのは、日付が変わる頃です。これでは、せっかくの七夕行事が盛り上がりませんよね。なぜ、このようなことになるのでしょう?

そもそも、中国で誕生した織姫と彦星の七夕伝説と、織姫にあやかって機織りや裁縫の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が日本に伝わったのは奈良時代。これに日本古来の「棚機女(たなばたつめ)」という伝説などが結びついて、平安時代に宮中行事になりました。年中行事として庶民に浸透したのは江戸時代のこと。当時は旧暦が使われていましたから、旧暦7月7日に七夕行事をするのが本来の姿というわけです。

つまり、今は行事の日付だけが受け継がれているので、新暦7月7日だと季節感が合っていないのです。

今年の場合、旧暦7月7日を新暦におきかえると8月20日(木)になります。その頃にはすでに梅雨は明け、晴天率も高く、星空ウォッチングに絶好のシーズン。七夕の星たちも日が暮れて間もなくすると南の空の見やすい高さに昇ってきます。

ですが、旧暦の日付を新暦におきかえると、毎年日取りが違ってきます。これでは、七夕祭りなどのイベントを計画するには不便です。そこで登場したのが「(新暦の)月遅れ」。

月遅れとは、行事などを1ヵ月遅らせて、次の月に行うこと。新暦7月7日の月遅れは8月7日となります。各地で毎年開催される七夕祭りが、7月7日ではなく8月7日に行われるのは、この月遅れを採用しているから。そうすることで、新暦と旧暦の季節感のズレを少しでもなくそうというわけです。

■短冊は願い事にあわせて色を選んで!

・新暦の七夕(毎年7月7日)
・月遅れの七夕(毎年8月7日)
・旧暦の七夕(今年は8月20日)
というように、私たちは年に3回も七夕が楽しめます。願い事も、ちゃっかり3回しちゃいましょう!

願い事を短冊に書くときは、短冊の色選びがポイントです。

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