1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「自分の心」と向き合う勇気をくれる!心理学者が語る映画『インサイド・ヘッド』の魅力【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2015年8月8日 11時45分

「自分の心」と向き合う勇気をくれる!心理学者が語る映画『インサイド・ヘッド』の魅力【恋占ニュース】

心理学者が語る「カナシミ」が必要なワケ

いつも笑顔でいたい。そう思っていてもイライラしたり、落ち込んだり。ときには大声をあげて泣きたくなることもあるでしょう。

人はなぜ、ポジティブな感情だけでなくネガティブな感情を持っているのか…。その理由がわかるのが、大ヒット公開中の映画『インサイド・ヘッド』です。

≪主人公は5つの感情≫

『インサイド・ヘッド』の主人公は、11才の少女ライリーの頭の中にいる、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミの5つの感情たち。

それぞれのキャラクターは、簡単に説明するとこんな感じです。

◆ヨロコビ…ハッピーな気持ちにさせ、面白い遊びを思いつく

◆ビビリ…恐怖や危険から守ってくれる。慎重すぎる部分あり

◆ムカムカ…嫌なものを遠ざけるのに力を発揮してくれるが、気分屋で文句が多い

◆イカリ…不公平を許さず、エネルギーを生み出すが、一度キレたら止められない

◆カナシミ…悲しい気分にさせる。どうして必要なのか、その理由が謎に包まれている

ライリーを幸せにするため、感情たちは自分の個性を活かして日々、奮闘中。
その中でネガティブな言動しかできないカナシミの存在はかなり浮いています。ビビリやムカムカやイカリは、生きていくうえで何だかんだ必要ですが、みんなの足を引っ張るカナシミは正直、いなくてもいい…?

≪なぜ、カナシミは必要なの?≫

毎日ハッピーでいたいなら、カナシミなんて不要なはず。
でも、この作品を観てカナシミの“秘密”を知った観客たちは、みんな彼女のことを好きになってしまうそうです。

そして、「カナシミは自分が成長するために必要な感情なんだと気づき、大好きになった」「マイナスイメージを持ってしまいがちなカナシミが、人生には必要なんだというメッセージに感動した」などのコメントが多数寄せられています。

その理由っていったい何なのでしょうか?

映画の製作段階のリサーチに協力した心理学者のダッチャー・ケルトナー博士によると

・「カナシミは、鑑賞者に悲しみという感情の重要性を教えてくれるキャラクターである」

・「悲しみは社会生活に必要な感情であると同時に、ライリーのような思春期の女の子にとっては当たり前の感情」

・「喪失や苦痛が生きることの一部だということを教えてくれる」

・「映画では、最終的にこの感情によって人々の絆が強くなることがわかる」

とのこと。
カナシミは、人生においてなくてはならない感情なんですね。

“別れがあるから出会いがある”のと同様に、“カナシミがあるからヨロコビがある”とも言えるのかも。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください