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「恋に落ちた!」それ実は勘違いかも?吊り橋効果に見る恋愛の錯覚

ココロニプロロ / 2019年2月16日 18時55分

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「恋に落ちた!」それ実は勘違いかも?吊り橋効果に見る恋愛の錯覚


映画『フォルトゥナの瞳』が公開されましたね。


飛行機事故で家族を失い、以来、仕事だけに生きてきた慎一郎(神木隆之介さん)。ある日、「フォルトゥナの瞳」によって、死を目前にした人が透けて見えるようになります。

その影響で日常生活が激変する中、慎一郎は携帯ショップで働く葵(有村架純さん)と知り合い、お互いに心惹かれていくのです。でも、街行く人々が突然透け始め、やがて葵までもが透けていき…。

■恋なのか幻なのか
初めて好きになった人が、間もなく死ぬ運命だと知ったらどう思うでしょう。

悲しみに暮れるのか。慎一郎みたいに、なんとかしようと奮闘するのか。たとえ運命から逃れられなかったとしても、彼が自分のために頑張ってくれた。それだけで心が打ち震えますよね。

未来がどうなろうとも、絶対に二人で幸せになりたい。恋を覚えたとき、誰もが慎一郎と葵のような気持ちになることでしょう。

でもそれって、本当に「恋」をしているのでしょうか?実は「恋」と思い込んでいるだけで「幻」かもしれません。

■生理心理学とは?
「生理心理学」という言葉をご存知ですか?

例えば好きな人ができると、遠くから見かけただけでドキドキしますよね。近寄って話しかけられたら緊張が走って、顔が赤くなったり手汗をかいたりするでしょう。

このように、人は心が動くと脳が反応して、神経伝達物質や脳内ホルモンが分泌されます。それによって情動の変容が起きるのです。

こういった心理と身体に現れる変化の関係性を研究するのが、「生理心理学」となります。

心理と行動は、切っても切り離せません。

誰しも、交際当初は感情的に盛り上がり、ロマンティックな夜を過ごす機会が多いでしょう。でも、同等レベルの情熱を何十年も保ち続けるカップルは稀ですよね。

多くの人々が出会った頃のような強烈さや新鮮さを保つことができず、情緒的に安定するのと同時に、性的な衝動も落ち着きます。

愛情がなくなったわけではないものの、感情はどうしても時間の経過とともに質が変わるもの。その影響を受けて、生理的な変化も発生してしまうのです。

■吊り橋効果
では、生理的な刺激によって心が影響を受けることはないのでしょうか?
実は逆のベクトルも起こりえるのです。

1974年、カナダの心理学者ダットン(Dutton, D. G.)とアロン(Aron, A. P.)が行った「生理・認知説の吊り橋実験」によってそれは提唱されました。

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