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ギュっと抱きしめて…彼女の「ぬくもり」を感じたいとき

ココロニプロロ / 2020年9月5日 18時45分

ギュっと抱きしめて…彼女の「ぬくもり」を感じたいとき

わけもなく寂しい…人肌の「ぬくもり」を感じたいとき【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第65回 アクマの辞典 ナ行

【ヌ】
➤「ぬくもり」(ぬくもり)



「濃厚接触」という言葉が何かの隠語にしか聞こえない皆さんこんにちは。

そういう人は、棒状の物が全て男根のメタファ―に見える病(ビョウ)にも同時感染していると思いますが、逆に言うと常人よりも「この世がでっかい宝島」に見えているってことなので、むしろ恵まれていると言えます。

そんなわけで今回のテーマは、な行から「ぬくもり」である。

昔から「そんな女はひっぱたいた後にキッスして抱きしめてやりゃいいんだよ」といった類の言葉がある。
今思うとあまりにも鮮やかなDV野郎ムーブなのだが、それだけ「抱きしめる」という行為、つまり「人のぬくもり」には有無をも言わさぬ効力があるのだろう。

しかし、ご存じの通り現在コロナウィルスの影響により「濃厚接触」は避けるべきものとされている。
つまり、人のぬくもりを感じるような行為全般を避けるべきということだ。

では、たとえ家族やカップルでも濃厚接触(隠語)すべきではないか、と言うと必ずしもそうではない。

なぜなら不用意な濃厚接触により新しい生命体が生まれることはあっても、コロナウィルスが新たに発生することはないからだ。
つまり、性病と同じでコロナに感染していない決まった相手となら、どれだけ濃厚な接触をしてもさほどリスクはないのである。

ただし、性病と違い、コロナはいつ、どうやって感染するかわからないので100%安全とはいえないし、パートナーが感染したからといって、いきなり浮気やおっパブに行ったと決めつけるのは早計だろう。

ちなみに性病とはいえ「カンジタ」は、性経験がなくてもかかる病気なので、決して浮気者やヤリマン・ヤリチンだけの病気ではない、といった情報も同時に覚えておこう。
正しい、性病知識が、いらぬ偏見、疑念をなくすのだ。
それは別として「童貞もしくは処女だけど性病」とは、いくら何でも全損すぎる。カンジタさんも相手を選んでほしい。

結局のところ、コロナ前から付き合っている相手とは今後もよろしくしていただければいいが、今新しい出会いを求めて、不特定多数の人間と2メートル以内15分以上接触するのはあまりお勧めできない、ということである。
もちろん、合コンや婚活パーティなども開催しづらい状態だ。

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