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『占いはなぜ当たるのですか』占星術研究家・鏡リュウジが難問に挑む

ココロニプロロ / 2020年9月9日 17時55分

『占いはなぜ当たるのですか』占星術研究家・鏡リュウジが難問に挑む

『占いはなぜ当たるのですか』占星術研究家・鏡リュウジが難問に挑む

雑誌やWEBの星占いを見て、思わず「当たっている」と呟いたことはありませんか?或いは占い師さんに自分の性格や現状を言い当てられて「その通り」と驚いた経験がある人もいるのでは。

占いが本当に「当たる」ものなのかどうか?は難しい問題です。けれど「当たった」と感じる人が少なくないのは確か。それはなぜでしょう?疑問に思うなら、鏡リュウジさんの新刊『占いはなぜ当たるのですか』をおすすめします。

■「占い」について考え抜いた一冊
『占いはなぜ当たるのですか』(説話社)は、2002年に講談社から刊行された本の増補改訂版で、若き日の鏡リュウジさんを象徴する著作のひとつと言えるそう。占星術研究家として「占い(占星術)」を探究し、啓蒙し続けてきた鏡さんが、「占い」について真摯に考え抜いた一冊です。

「現代の占星術という不思議な営み、占星術の位置をできるだけ誠実に紹介すること」が目的だという本書において、鏡さんは、歴史的背景やロジック的側面、心理学的側面、そして本人の体験と様々な角度から「占い」を読み解いています。

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序章:占星術という不思議な営み
第1章:占星術のシクミ
第2章:占星術を科学する
第3章:心理学と占星術
第4章:神々との語らいとしての占星術
『占いはなぜ当たるのですか』以降の鏡リュウジを知るために
補遺 「占星術は占いか?」ジェフリー・コーネリアス
解説 「世界」から「世界体験」へ 社会学者 宮台真司
新装版へのあとがき
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目次は至ってシンプルですが、この中に、空の星の話から、いわゆる「星占い」のこと、占星術に対する科学的研究、ユング心理学と占星術の類似点、自身の運命を決めた“夢”のエピソードやイギリスでの有名占星術家との出会い……など、ありとあらゆる要素が詰まっていて、ワクワクしながら読み進められます。

西洋占星術と聞くと「今週の運勢」や「星で観る彼との相性」くらいのイメージしか浮かばない人というも多いでしょう(私もそのクチです)。でもこの本を読んだら、奥深い占星術の片鱗を垣間見たように感じられ、もっと知りたい、もっと占星術の本を読みたい、という気持ちが湧いてきました。

■「占星術研究家」鏡リュウジ
鏡リュウジさんの著書を手に取ったり、セミナーに行ったりしたことがある方ならご存知だと思うのですが、興味深いのは、鏡さんが「占星術研究家」という立場を貫きつつ、占いにまつわる活動を続けていることです。

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