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LINEは来るのに告ってこない理由はこれ?「惚れた弱み」

ココロニプロロ / 2020年9月21日 18時45分

LINEは来るのに告ってこない理由はこれ?「惚れた弱み」

LINEは来るのに告ってこない理由はこれ?「惚れた弱み」【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!

■第66回 アクマの辞典 ハ行

【ホ】
➤「惚れた弱み」(ほれたよわみ)



今回のテーマは、は行から「惚れた弱み」である。

先日別の仕事でアメリカ在住の日本人女性のコラムを読んだ。

そのコラムによると、アメリカは日本と違い女の腕毛や腋毛がボーボボでも特になにも言われることがない。
つまり、日本は女に対する「愛され脅迫」が強すぎるのではないか、ということだ。

飛躍しすぎて意味不明と思うが、可能な限り国語力を捨てて要約するとこうなるのだ。

日本には「女は無駄毛を処理しておくべき」など、欧米に比べ「女とはこうあるべき」というベッキー論が多い。
そして「女は無駄毛を処理しておくべき」のあとに「さもなくば、水中での抵抗が強くなり、海上での戦闘に後れを取る」といった言葉が続くのなら合理的なのだが、大体「さもなくば愛されない」などの言葉が続いてしまうのだ。

両手左右の指毛に「エボニー」と「アイボリー」と名前をつけて愛でたいといった己の意志より他人に愛されることのほうが重要、つまり「日本の女は愛されないと幸せになれない」のような強迫や圧力が強い国、ということである。

確かに大分減りはしたが「愛され」というワードが女子業界を席巻したのは割と最近のことだし、今でも重要なワードとされている。

もちろん、嫌われるよりは愛されたほうが良いに決まっているのだが「愛されないと幸せになれない」とまで言うと、女は自分の意志を持ち自立するより、周りに好かれるように振る舞い、自分を愛してくれるスペックの高い人間(男)を捕まえて面倒を見てもらうのが幸せ、ということになってしまう。

愛してくれる人に頼って生きようとすれば、「愛されなければ幸せになれない」のは当たり前だし、幸せどころか「愛されなければ死ぬ」と言っても過言ではなくなる。
自立さえしていれば「愛されなくても死にはしない」し、他人にどう思われようが指毛を伸ばす自由を得ることができるのだ。

ただ「愛され」だけで生きようとするのは自分の生殺与奪を他人に丸投げするようなものなのでおすすめできないが、愛されること自体は良いことだ。

「惚れた弱み」という言葉も逆に言えば「惚れられたほうが強い」。つまり愛するよりも愛されたほうの立場が強い、と言えるのである。

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