1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「痩せてほしい」はワガママ? 彼氏があなたの思い通りに動いてくれない理由

ココロニプロロ / 2020年10月23日 18時55分

ところで話は変わるのですが、毎週私の家に来て、部屋の掃除をしていただけませんか?

報酬はもちろん御座いません。交通費くらいは出しましょう。ただ私は嬉しいです。

こんな提案を私からされたとして、ご質問者様が毎週私の家の掃除をするでしょうか?

まずあり得ません。なぜならばその提案には、ご質問者様のメリットが1つもないから。そんな提案で行動をする人間などこの世にはおりません。


■不平等条約なら結ぶことができる
相手にメリットがなければ条約は結べないと言いましたが、歴史上「不平等条約」と呼ばれる条約は確かに存在いたします。

日本で有名なところですと「日米修好通商条約」や「下関条約」などがそうでしょう。歴史の授業で習ったのを覚えていらっしゃるかも知れませんが「関税自主権」「治外法権」など相手国の利益を一方的に奪い取る条約は確かに存在いたしました。

しかし、これもまた見方を変えれば「相手にもメリットがある」と言えるでしょう。

例えば下関条約の場合、日本からの要求を一方的に突きつけた条約なので相手の中国(当時は清)には一見するとメリットが御座いません。

ですがこの時点で日本は日清戦争で清をボコボコにしていましたので、清からすれば「(少なくとも軍事力では)これ以上ボコボコにされることはない」というメリットが御座いました。

つまり「お前を殴る」とか「ボコボコにする」というような脅しもまた、見方を変えればメリットなので御座います。

国家間の条約は、むしろこの脅しによる条約のほうが多いとすら言えるのですが、普通の人間関係で脅しによる条約を結ぶのは避けたほうが良いでしょう。脅しによる条約は当然ですが禍根を残し、相手との関係性に明確な上下を作り出してしまうからです。

今回のご質問者様の場合「痩せなきゃ別れる」というのが明確な脅しで御座いました。

つまり交渉という観点で言えば、今回のご質問文の中で意味のある部分は「痩せなきゃ別れる」だけであり、それ以外の部分は全てご質問者様にしかメリットのないワガママなものであると言えるでしょう。

しかし交渉材料として唯一意味のあるものが「脅し」というのは、少々危険な状態であると言わざるを得ません。

脅しの交渉が悪いとは言いませんが、脅しの交渉は99%相手に禍根を残します。極端に言えば、ご質問者様のされていることは「浮気を認めてくれなきゃ別れる」と言っているのと同じなのです。

表現は悪くなりますが「相手は自分と別れたくない」と弱みに付け込んだ脅し。彼がご質問者様と別れたくないと思っているかどうかはわかりませんが、ご質問者様がされていることはそういうことだとご理解いただければ幸いです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください