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どんな男性も「愛する人」には弱い!? タロットに隠された秘密

ココロニプロロ / 2020年11月22日 18時55分

砂羽さん:うんうん。

鏡先生:最初にやって来るのが、愛なんですね。愛は、歴史上の偉大な英雄のように屈強な男たちでさえもメロメロにさせてしまうものですから。

砂羽さん:なるほど。愛は強い!

鏡先生:愛の後にやって来るのは純潔。肉体的な愛よりも、精神的な愛が強いということです。

砂羽さん:ほぉ。

鏡先生:それから、死がやって来る。死はすべてを奪っていくから。その後に、死んでも名前が残っていくということで、名声がやって来る。そして、時間が来て、永遠が現れる。

砂羽さん:なるほど。時間は、カードで言うと「隠者」と似ていますね。

鏡先生:はい。一時はこの詩がタロットの絵札のルーツではないかと言われたほど。

砂羽さん:ふーん、すごいな。

鏡先生:もともと、文学作品ですから絵はないわけですが、その描写をもとに挿絵も描かれるようになりました。文学表現や挿絵などと、タロットの絵柄の共通性が論じられるようになったんです。



タロットの意味も絵柄も、いろいろなものが人々のインスピレーションとイマジネーションを刺激して生まれているんですね。
ちなみに、鏡先生によると、“トランプ”という英単語は“切り札”と訳されますが、先ほど出てきた「トリオンフィ」(凱旋、勝利)と語源的につながっているかもしれないとのこと。

砂羽さん:それにしても、こうやっていろいろとカードを見ていても、当時は、とっても才能のある画家がたくさんいたんだなって感じます。

鏡先生:そうですよね。でもきっと、現物は、さらにきれいだったと思いますよ。当時は顔料が高価でしたから。ラピスラズリとか金箔も使っていたりします。

砂羽さん:画法も、いろいろな種類があったんでしょうね。

鏡先生:中世からの伝統的な、細密画(ミニチュアール)という形式ですね。


■マルセイユタロットとは?
次におふたりの手元に現れたのは「ヴィスコンティ・スフォルツァ」とは、ガラリと雰囲気の違うカード」。二大タロットのひとつである「マルセイユ版タロット」です。



砂羽さん:タロットはイタリア発祥ということでしたけど、フランスのイメージもありますよね。

鏡先生:フランスのマルセイユが、タロットの一大産地になったからだと思います。これは、イタリア戦争などを経て、結果的にフランスが文化の中心になっていったことが理由なんです。

砂羽さん:産地の地名がそのままタロットの名前になったんですね。

鏡先生:そうなんです。ただ、マルセイユで「マルセイユタロット」ができたと誤解している人も多いんですが、それは違います。今で言うマルセイユスタイルのタロットの原型は早くにミラノでできています。その後、フランスやスイスなどでこの系列の絵柄が制作されるようになりました。その後、20世紀に入ってから、フランスのカードメーカーが、「マルセイユ版」という名前で売り出したんです。

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