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女優だからこそ感じる…タロットに秘められたストーリー

ココロニプロロ / 2020年11月29日 18時55分

鏡先生:小アルカナは、もともとトランプ占いに使われたものです。そこでの意味と魔術結社のシステマティックな教義との間に、齟齬が生まれてしまいました。その影響で今でも、小アルカナの解釈が、人によって違ったりするんです。

砂羽さん:そういうことだったんですね。

■イマジネーションが膨らむ小アルカナ
有名な2つのタロット「ウエイト=スミス版」と「マルセイユ版」、それぞれの絵柄の違いについて、砂羽さんからこんな意見も飛び出しました。

砂羽さん:私は、マルセイユ版よりもウエイト=スミス版のほうが、カードを読みやすいんですよね。

鏡先生:マルセイユ版は、意味を全部覚えなければいけないですからね。「剣の3」のカードなら、剣が3本描かれているだけですし。

砂羽さん:一方で、ウエイト=スミス版のほうは、ハートに剣が3本刺さっている絵が描かれているので、そこからインスピレーションを得てストーリーを想像しやすいんです。グサグサ刺さってるから、こういう状況なんだろうな…なんて。


小アルカナ 剣の3
左:マルセイユ版 右: ウエイト=スミス版


鏡先生:その意味で、ウエイト=スミス版は、本当にすばらしいんですよ。こちらの監修者はアーサー・エドワード・ウエイトという人物。絵を描いたのはパメラ・コールマン・スミスという女性なんです。

砂羽さん:うんうん。

鏡先生:ウエイトは、ガチガチのオカルティストだったので、大アルカナについては、かなり細かくこだわりました。でも、小アルカナに関しては、あまりうるさいことは言わなかったんじゃないでしょうか。だから、パメラのクリエイティビティがかなり自由に発揮されているんです。


小アルカナ 剣の8
左:マルセイユ版 右: ウエイト=スミス版



砂羽さんの言うように、カードを見るだけでストーリーが浮かんでくるような小アルカナの絵柄は、パメラさんの発想だったんですね。


鏡先生:この小アルカナのクリエイティビティがウエイト=スミス版をタロット不朽の名作にしたんです。

砂羽さん:まさに名作ですね。


■パメラ・コールマン・スミスって、どんな人?

鏡先生:パメラは、20世紀初頭、ロンドンで挿絵を描いたり舞台装置や衣装のデザインをしたりしていた人なんですよ。

砂羽さん:そうなんですね! 実は私、このカードの絵柄を「舞台みたいだな」って思っていました。一人ひとり描かれている人物が、役者のように感じられるんです。



鏡先生:うんうん。

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