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ホラーな世界観にハマりそう…超個性派、妖怪タロットって?

ココロニプロロ / 2021年1月3日 18時55分


■浮世絵がタロットに影響を与えていた!?

日本の伝統文化と西洋のタロットが融合した、水木先生の妖怪タロットは、不思議な魅力を放っていますね。
日本の伝統と言えば、日本を代表するアート・浮世絵。実は、この浮世絵と、2大タロットのひとつと言われる「ウエイト=スミス版」にも深い関係があるようです。

鏡先生:「ウエイト=スミス版」は、浮世絵の影響も受けているんですよ。

砂羽さん:え? 浮世絵!?

鏡先生:よく見ると、黒い線を入れて、絵の輪郭をはっきりと出しているでしょ?

◎ウエイト=スミス版タロット




砂羽さん:はい、しっかり輪郭を描いていますね。

鏡先生:これが浮世絵の影響なんです。

砂羽さん:つまりジャポニズムということですか!

鏡先生:ウエイト=スミス版の絵を描いたパメラ・コールマン・スミスは、アメリカ人なんです。ニューヨークの学校で美術を学んでいるんですけど、そこはフェノロサなんかも影響していたらしい。だから、ウエイト=スミス版タロットをさかのぼっていくと、フェノロサ、岡倉天心…なんて流れが見えてくるかもしれませんよ。

砂羽さん:そんなことも教えていただいてこのタロットを見ると、ますます愛着が湧いてきますね。

***ちょっと解説***
アーネスト・フェノロサとは、ウエイト=スミス版ができた19世紀後半に活躍した、アメリカの東洋美術史家。日本美術を高く評価していました。明治時代には、富国強兵を推し進める日本政府に雇用され、当時の日本にとっては斬新な知識や技術を与えてくれた人物のひとりです。
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タロット発祥の地はヨーロッパですが、様々な国の文化やアーティストの技術と結びついて、新たなイメージが構築されていき…。タロットの世界は一度興味を持ったらどんどん潜っていきたくなる、まさに深淵!

次回は、いよいよ最終回! さらに日本の漫画家のタロットが登場します!


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<タロットカード提供>
株式会社ヴィジョナリー・カンパニー

今回、鈴木砂羽さんと鏡リュウジ先生のおふたりにお話を伺ったのは、タロットやオラクルカードの出版・輸入販売を行う会社、ヴィジョナリー・カンパニーの事務所の一室です。様々なカードが壁一面に並ぶステキな空間からおふたりのトークを届けします。

この記事を読んで自分だけのタロットを探したくなった方は、こちらから↓
https://card.visionary-c.com
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