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切ない物語が浮かび上がる…繊細な絵柄にうっとり 少女マンガ×タロット

ココロニプロロ / 2021年1月10日 18時55分


■思い出に花が咲く!80年代占いブーム
『魔夜峰央タロット』の発刊は1980年。鏡先生と砂羽さんのお話は、当時へとタイムスリップ!

砂羽さん:里中満智子先生も星占いがモチーフのゲームを描いていらっしゃいましたね。

鏡先生:そうでしたね!『里中満智子の星占いゲーム』ですね。砂羽さん、よくご存じですね!

砂羽さん:すごく欲しかったんです。でも、当時はまだ幼なすぎて、「砂羽はまだわからないでしょ」っていうことで買ってもらえなかったんですよ。

鏡先生:そうだったんですね。

砂羽さん:やっぱり、タロットも占い全般も、1980年代になって、商業的なカルチャーと結びついてから、ものすごく娯楽性が高まったんでしょうね。

鏡先生:そうですね。80年代は、まだちょっと「怖いもの」っていうイメージが若干ありつつも、楽しくなってきた時期ですね。いろんなアニメとかドラマとかにも、タロットが出てきたりしましたし。

砂羽さん:『ハーピット』っていう、手のひらサイズの電子ゲームも出てきましたね。

鏡先生:あ!知ってます! ポケコン(※)の原型ですね。あと、腕時計型の星占いとかもありましたよ。

砂羽さん:そうです、そうです!懐かしいー。

鏡先生:渋谷のセンター街にも、『星占いの館 シグマ』っていうコンピュータ占いのお店があったんです。

砂羽さん:へぇ!面白い!

鏡先生:それが、最初のコンピュータ星占いだったと思います。ホロスコープを、きっちり作ってくれるんです。高校時代に行きました。

※ポケコン:「ゲームポケコン」をはじめとする携帯型電子ゲーム機。


この連載の第5回(https://cocoloni.jp/culture/1392168/)で、鏡先生が、「1980年に、パルコでタロット展が開かれたりして、そこから消費文化と強く結びついていった」と言っていたように、80年代はタロットや星占いが、“みんなのもの”として広がっていった時代なんですね。

■いつの時代も産業や文化の波に乗るタロット
そう言えば、もともと貴族のための高級品だったタロットが、カードゲームとして一般的に広がったきっかけとは何だったのでしょう? 実は、当時の産業や文化の変遷と切っても切れない関係があったのです。もう一度時代をさかのぼって、鏡先生のお話しを聞いてみましょう。

第2回(https://cocoloni.jp/culture/1388175/)でご紹介した「ヴィスコンティ・スフォルツァ」のタロットは、当時(15世紀末)は、1枚1枚、職人の手で描かれていたということでしたが…。

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