「恋人たち」のタロットから読み解く、恋を叶えるために大切なこと

大好きなあの人がそばにいて、許されるのなら…「もっと近づきたい！！」。
そう願うのは恋する人たちの素直な反応。だけどこのカードのふたりは「恋人たち」というタイトルでありながら抱き合っているわけではありません。少し距離を持って立っています。これは「恋愛成就の秘訣その1」。ふたりの間に距離があることでお互いの全体像を見ることができ、理解し合える効果があるのです。

自分のことを知られるのは少しばかり照れるものですが、自分を誰かに理解してもらえると嬉しく感じるのもまた事実。なのに、片想い中は案外相手がよく見えていないのです。というのも、相手のことを考えている時間は増えるけれど、「あの人は、わたしをどう思っているかしら？」と、相手から「自分が」どう見られているかに気を取られやすいから。相手を見ているようで、自分を見ているんですね。

だから今あなたが片想い中で、ふたりの間に距離があるとしても、それは悪いことばかりではありません。あの人がどんなことに興味を持ち、がんばり、なにを大切にして生きているか。それを理解できる距離にあるのだから。
そして自分とは違う相手の考え方を尊重すること。これも適切な距離感があるからこそできること。
間隔を急いで埋めようとするのではなく、ゆったりと受け入れ、相手のいいところをもっと見つけましょう。そして相手にもあなたを見つめる「隙」を与えてあげましょう。そうすれば少しずつ関係も近づいていくはずです。

2.“あがめたてまつる恋”はうまくいかない?! ～対等さ～

「あんなにステキな人はいないわ！」この広い世界でそう思える相手に出会えたことは幸福ですね。でも忘れてはいけません。「恋愛成就の秘訣その2：あがめたてまつる恋はうまくいかない」です。

相手のいいところに目を向けられている。これは恋愛成就にとっても効果のあることです。ですが、“いいところを見る” から、ひとたび “あがめたてまつる” まで行きすぎてしまうと、ふたりの間に大きな距離ができてしまうのです。
逆に考えてもらえればわかりやすいかと思います。あなたがまだ恋愛感情を持っていない相手からたとえば「お仕事がんばられていてステキですね」などと褒めてもらえるのは悪い気がしないとしても、「あなたに一生ついていきます！」「あなた以外になにもいりません。」「あなたはわたしの神さまです」…などと言われるとびっくりしちゃいませんか？