「“私は可愛いのに”ディスられるのが耐えられない」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第31回
ココロニプロロ / 2016年1月20日 11時30分
私も、とある雑誌でお化粧についての取材を受けたとき、「雨宮さんってファンデーション何使ってるんですか?」と訊かれ、使っているものの商品名を答えたところ「え? 一種類しか持ってないんですか!? それで肌の質感とか変えたいときはどうしてるんですか?」と驚かれ、用意されていたファンデーションを試して「これがよさそうですね」とか言ってたら、「さっきから薄づきなのばっかり選んでますよね? 薄づきなほうが男にモテるとかまだ思ってるんですか?」と言われたり、「血色悪いからこの下地でもつけとけばいいんじゃないですか?(笑)」と言われたりして、「え、そんなに私、ダメなんだ!」とショックを受けて、思わず通りがかったお稲荷さんにお賽銭入れてなんか拝んでしまったことがありました。きつねでもいい、何かにすがりたかったんですよね……。
箱根8里さんの服飾系の面接の話を聞いて、思い出したのはそのときのことです。その分野について知識もなければ、技術もセンスもないんだから何か言われるのはしょうがない。そんな場に出ていった自分が悪い。でも、ファンデーションを一種類しか持ってない自分のことは、別におかしいとも恥ずかしいとも思ってなかったんです。でも、「ああ、この場では私、こんなことをみんなに言われるほどイケてないんですね」と、劣等感の芽を無理やり植えつけられたような気持ちになりました。
その後、別の場で、美容ライターの友達が、大好きなコスメについて「こっちの下地はツヤが出るんだけど、そのツヤが光りすぎず上品でいい感じなんです。こっちのファンデーションはちょっとマットで、モードっぽいかっこいい肌に仕上がるから、そういう服に合わせたら素敵だと思うんです」と語ってるのを聞いていたら、「ああ、そういうの楽しいなー。いくつか持って使い分けるって、やってみたいな。つけてみたいな」って素直に楽しい気持ちになったのですが、そのリハビリがなければ、化粧品に対して後ろ向きな気持ちをだいぶ引きずっていたと思います。
箱根8里さんに必要なのは、自分の醜さを認めることなんかではもちろんなくて、無理やり植えつけられそうになる劣等感の芽をすべてきれいにむしりとり、箱根8里さんご自身もおわかりの通り、箱根8里さんを「最高だ」と、もうどこの世界のランク付けも関係ないくらい愛してくれる、友人や恋人や家族に囲まれることです。落ち込んでしまうのは仕方がないですが、本来こんなのは言われることじゃないし、落ち込む必要なんてないんだ、ということは忘れないでください。人の容姿のことを面と向かってそんなふうに言うなんて、言う側の品性がもう、どうしようもないじゃないですか。心の中でこういったユーモアあふれる返しをしてあげてるだけでも尊敬に値します。私だったら、周囲の友達に十回ずつ愚痴ったあとで、寝言でも罵倒すると思います。
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