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「私のようなブスにとって正しい服装が何なのかわからない」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第39回

ココロニプロロ / 2016年9月30日 20時15分

服やファッションが怖い、ということと、世間が服を着た自分をどう見てくるのかが怖い、ということが大きな2つの問題だと思いますが、これ、乗り越えられますよ。必ず。乗り越えなくてもいいものかもしれませんが、大きなように見えて実はものすごく小さな段差なので、私は早くこの段差を乗り越えて、ラクになって欲しいなと思うんです。こんなことで悩んでるなんて、もったいないじゃないですか。わかってますよ、本人にとってはどれだけ深刻な問題かっていうことは。でも、「何をやってもブス」っていう諦め視点で服を選びに行ったら、そりゃ楽しくもなんともないですよ。

私は自分の容姿を好きになるのに、たぶん30年近くかかってます。40歳になって初めて好きだと思えるようになりました。「何やってもブス」と思っていた時期もありましたが、人は行動や表情で変わる部分もあるし、着ているものや髪型で良く見えたり悪く見えたりもするということも、失敗を繰り返して理解してきました。人は変わります。内面を変えるより、着替えれば変わる外見を変えるのは、ずっとたやすいことです。でも、そのためにはまずその「何をやってもブス」と思う内面の思い込みを捨ててください。

人には可能性がありますし、人生は長いです。何をやってもブスと思いながら生きるには、長すぎます。別にブスのまま生きていってもなんの問題もありませんし、それで楽しく生きてる人だっていっぱいいます。
でも、ブスのまま生きていくことを考えてテンション下がるようでしたら、そこそこにはなれるんじゃないか、もうちょっといい感じにはできるんじゃないか、ということを信じて、俯瞰視点のネットの適当な記事とかのことはもう忘れてください。世の中の全員が全員、そういう風に思っているわけじゃありません。見つめるべきは自分です。

人は変わります。変わりたい方向に。喪ブスさんの望んでいることは、すごくささやかなことです。これは、年内に叶うぐらいの望みです。ブスで何が悪いんですか? ブスっていう言葉、私も数え切れないくらい投げつけられてきてます。最近はそれに「ババア」が加わってます。自分の顔に生まれただけのことでなんか言われて、誰でもトシ取るのに「ババア」とか言われて、そんなのバカみたいじゃないですか? 私はこんなしょうもないゲームには絶対に付き合う気はありません。しんどいなー、っていうときはカレー沢薫先生のエッセイでも読んでゲラゲラ笑って、元気なときは服でも見に行ってみてください。

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