1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「他人の恋愛がうまくいかないとテンションが上がり喜んでしまう」雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第40回

ココロニプロロ / 2016年11月4日 13時0分

それから遠距離の彼への誕生日プレゼントを相談され、真剣に考えて悩み一緒に選びました。まじめに良い物をあげたかったのです。なのにプレゼントをすごく喜んでくれたと聞くと、あーあ……と悔しさがありました。

友人が付き合って1ヶ月の人と結婚するというと、おめでとうよりも先に、相手のことよく知りもしないで無責任に突っ走ってどうせ失敗するでしょ? と思うし、婚活パーティーで失敗した友人の話が面白くてたまりません。

不幸になってほしいとは思いません、ただ他人の恋愛がうまくいかないとテンションが上がり喜んでしまいます。人としてあるべき姿ではないような気がして自分に落ち込んでしまいます。

(※投稿内容を一部、読みやすいように編集させていただきました。)

はい、こんな面白い話を私だけが読んでいるのはもったいないのでこちらで共有させていただくことにしました。ドロドロした感情にふさわしい、ダークチョコレートで作ったホットチョコレートでもお出ししましょうか。あの甘くなくてカカオの味だけめっちゃするやつ……。砂糖入れちゃダメですよ、そのまま苦さを飲み干してくださいね。

まず面白いのは、外から見たらろりさんはめっちゃいい人ってことです。後輩にもちゃんと筋の通ったアドバイスをしているし、それもしくじらせようと思わず真剣にいいアドバイスをしてるんですよね。先輩の彼へのプレゼントも、選ぶことになったら「まじめに良い物をあげたい」とガチで選んでる。実際感謝もされてて、めっちゃいい人です。

あくまでも私の個人的な感覚ですが、友達の恋愛がうまくいってて「よかったねー」と温かい気持ちで思うことはあっても、「友達の恋愛がうまくいった! 最高! パーティーで祝おう!」みたいなテンションの上がり方は、あんまりしないもんじゃないでしょうか。「よかったね、おめでとう」とは本気で思っていても、それと「テンション上がる」は別な気がします。逆に他人の恋愛でそこまでテンション上がられても怖くないですか? 私だったら、自分の恋愛がうまくいって喜んでもらえるのはすごい嬉しいですけど、あまりにも友達のテンション上がりすぎてたら「いや、これからもうまくいくとは限らないし、恋愛に多少のトラブルはつきものだし……」って逆に不安になりそうです。

人の恋愛がうまくいってるのにに比べて、人の恋愛がうまくいってないときは「今、目の前で事件が起きてる!」感があって、スリリングだし、人間の本気がそこに見え隠れするし、結末読めないしでそりゃあテンション上がっても仕方ないと思うんですよね。別に不幸を願っているわけではなくても、「恋愛が順調」っていう状態は海に例えれば凪の状態で、いいことだけど事件はなくて、「恋愛がヤバい」っていう状態は大シケの状態ですから、「ヤバい……この船、どうなるんや……」ってテンションが上がるのも致し方なしという気がします。本に例えるなら、幸せな人の書いた特に起伏のない幸せエッセイと、最初に殺人が起きて犯人は誰だ!? って状態で読み始めるミステリーぐらいの差があると思います。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください