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「誰からも誕生日を祝ってもらえない」 雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第21回

ココロニプロロ / 2015年4月9日 10時15分

(※投稿内容を一部、読みやすいように編集させていただきました。)

はい、月が変わってしまいましたけど、祝いましょう! やったことないけどラテアートでハッピーバースデーとか書いちゃいますよ! ほら、ケーキにろうそくも立てちゃいますよ。あっ、でもこんな普通のじゃSNSで自慢するときにインパクトないかも……。マカロンタワーとか持ってきましょうか? あれってろうそくどこに立てればいいんでしょうね? なんだか凶暴な見た目になりそうですが……。

「たかが誕生日のこと」から、人間関係や自信についても疑問を持ってしまい、自業自得だと思っても、うらやましい気持ちが消えない。そんな状況のようですね。

そりゃあ、うらやましいと思いますよ。昔はどうだったかわかりませんが、今はお金やモテ以外の能力や財産が丸見えになりやすい時代です。夫婦愛が感じられるエピソードが書かれていたり、大好きなアーティストのライブに知り合いが招待されていたり、アップされてる写真に写る部屋が、広いだけでなくセンスが良くてキレイに片付いていたり……。全部、相手に非はゼロです。その人に愛や人望や社会的地位やセンスがあっただけの話です。でも「それに比べて自分は、なぜ何も持ってないのだろう」とやりきれない気持ちになる。そういうことの起こりやすい状況だなと思います。「たいしたことじゃないこと」が見えてしまうし、見えてしまうことで人の気持ちがチクチクすることが増えているように感じます。

「いつも人に悪く思われないように良い人でいようと過ごしても、何一ついいことがないのではないか」。そうですね、いいことがないとは言いませんが、「いい人」であることと、「人に好かれる」ことは、同じではありません。

「人に好かれる」ということは、努力でなんとかなることのように語られがちです。確かにそういう部分もありますが、もっとも大きな部分は才能だと思います。圧倒的に好かれる能力を持っている人は、います。他の才能と同じように、ほんのちょっとの努力では埋めようのない差があります。だから、安心してください。あなたのせいではありません。あなたの努力が足りないから、あなたの振る舞いが間違っていたから、誕生日をサプライズで盛大に祝ってもらえなかったわけではないのです。

そう言われると、余計に絶望的な気持ちになってしまうでしょうか。でも、逆に「誰からも嫌われる人」というのは、とても少ないんですよ。ネットで炎上した人たちってたくさんいますけど、その人たちは孤独になっていますか? そうではないですよね。かばう人が必ずいます。どこかで最低の評価を受けている人が、別の場所では歓迎されていることもよくあります。自分から扉を閉ざさなければ、誰かが必ず良さを見つけてくれるんです。

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