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「誰からも誕生日を祝ってもらえない」 雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第21回

ココロニプロロ / 2015年4月9日 10時15分

たかが誕生日のことでくよくよと考え込み、自分自身まで否定してしまうくま子さん。くま子さん自身にとっては、何より嫌な部分かもしれません。けど、これ、こう言ってはなんですが、ちょっと面白いんです。今、こうしてお返事を書いていても、「そうじゃなくて! もっとこう、イケてる感じの集団にチヤホヤされながらウェーイ! ってノリの誕生日を! 過ごしたかったんですよ!」という声が聞こえてきそうです。ご本人には泣きそうに悲しいことだというのは理解してるんですよ。お気持ちもよくわかります。でも、やっぱりちょっと面白いんです。失礼ながら、「人間ってかわいいな」と思ってしまいました。

お祝いしてくれたお友達に、言ってみたらどうでしょうか。「すごいリア充みたいな誕生日を一度でいいから過ごしてみたい」って。日付が変わると同時にFacebookのニュースフィードにおめでとうメッセージが並び、誕生日が終わる頃に「お祝いメッセージ下さったみなさん、ありがとうございました! 全員にお返事できなくてすみません!」とか言っちゃって。友達同士で、普段行かないようなパーッとした場所に行って、店員さんにハッピーバースデー歌われる、ちょっと恥ずかしいアレをやってもらったりして。自分の嬉しいことって、自分じゃないとわからないものですから。

そういう誕生日は、くま子さんが望んでいる誕生日とは少し違うかもしれません。でも、屈折した部分って、自分が愛されてる場所でポーンと解放してやることでしか、まっすぐに伸ばしていけないんです。だから、小さなことですけど「ちょっと嬉しい誕生日」を考えて、協力してくれる人に一緒に祝ってもらったらどうでしょうか。

自分で企画した誕生日でも、嬉しいものですよ。私は去年の誕生日、友達にディズニーランドにつきあってもらいました。誕生日パスポートというものを買って、首から金メダルみたいなものを下げて、アトラクションに乗るたびに「ハッピーバースデー♪」なんて言われて、横から友達に「38歳になったんですよ!」と言いふらされて……。ディズニーランドのキャストの方でも、困った笑顔になることがあるんですね! 38でもこんなにバカなんですから、安心してバカみたいな愉快な誕生日を、次はぜひやってみてくださいね。

みなさまの愚痴を、雨宮まみが「穴の底」にてお待ちしております。長文大歓迎!
恋愛相手の愚痴も、職場環境にまつわる愚痴も、誰にも言えない愚痴も、「スポーツジムのおじさんの汗がキモイ…」みたいなしょうもない愚痴も、なんでもござれ。大なり小なり吐き出して気を楽にしませんか?
「どうしたらいいでしょう?」のような相談は受け付けておりません。ごめんなさい。

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