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鏡リュウジ×ジェーン・スー対談~今も昔も悩みは同じ!日本の女性たちが占いに求めるものとは?[前編]【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2015年5月28日 10時15分

鏡リュウジ×ジェーン・スー対談~今も昔も悩みは同じ!日本の女性たちが占いに求めるものとは?[前編]【恋占ニュース】

鏡リュウジ×ジェーン・スー対談[前編]

キレッキレのトークで話題沸騰中!この春、同名のラジオ番組から生まれた『ジェーン・スー 相談は踊る』(ポプラ社)を刊行した作詞家、コラムニストのジェーン・スーさん。

世の独身女性の代表として様々な悩みを斬ってきた彼女が、同様に、女性の悩みを占いの観点から見てきた西洋占星術・神秘学研究の第一人者、鏡リュウジさんと初対面することに!
それぞれの立場から「占いとの上手な付き合い方」について語り合います。

国内でも有数の占いの専門家と、占いに対してやや懐疑的な才女のスペシャル対談…。いったい、どんな化学反応が起きるのでしょうか?

≪女性の悩みは今も昔も同じ?≫

――ジェーンさんがパーソナリティを務めるラジオ番組「相談は踊る」では様々な女性の悩みを受けていますが、相談内容に、現代ならではの傾向や特徴を感じることはありますか?

ジェーン:番組には、明治・大正時代の相談事を紹介するコーナーがあるんですけど、それを見る限り、悩みの種類は今も昔もほとんど変わらないですね。
社会における女性の役割が変わってきたことで比重は変化しているかもしれませんが、悩みの根本は結局、今日より明日のほうがどうやって幸せに生きられるかということだから。

鏡:年齢による違いも実はあまりないんですよ。10代~40代くらいの間の女性の悩みって、結婚や出産で表面的な変化はあっても、本質的な部分は変わりません。
一方で、ここ数十年のスパンで見ると、社会環境による変化というのはかなり顕著に現れています。70年代はオカルトブームで、「天中殺」や「四柱推命」が流行りましたが、80年代に入り景気が向上すると「精神世界」が脚光を浴びるように。「モノ」から「心」へ人々の関心がシフトしたんです。
当時の女性たちは強い「自己実現欲求」を持ち、目の前の生活よりも、自分をもっと表現したい、高めたいという、今から見るとちょっと贅沢な悩みを抱えていましたね。
ところがバブルが崩壊してオウム事件やリストラがあって、今度は「自分は結婚できるかどうか」「パートナーがほしい」といった、かなり現実的な悩みが主流になりました。
自分自身が関心の中心だった90年代頃とは対照的です。

≪女性が「占い」に求めるのは意外性≫

――身近な人に相談せずに占いやラジオ番組の相談に頼る女性は、それだけ悩みが深刻なのですか?

鏡:そうとは限りませんが、友人や親に悩みを相談する場合は、答えがある程度想像ついちゃいませんか。どうせこんなこと言われるんだろうなと。ところが占い師や人生相談に悩みを持ちかけるのには一種のブラックボックス的な要素、つまりどういうことを言われるかわからないドキドキ感みたいなものがあるんです。

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