「祝!ダットサン復活」 ダットサンブランドの過去を振り返る。SSSも復活するとウレシイ! ダットサン・ブルーバード(510)【特集・コラム:生活・文化】
CORISM / 2012年4月5日 17時17分
脱兎の息子も80歳!?10年行方不明になっていましたが・・・
先日、旧車好きにとっては少し嬉しいニュースがありました。それは「ダットサン」ブランドの復活。
日産が「ニッサン」「インフィニティ」に続く第三のブランドとして、主に新興国のユーザーをターゲットに「ダットサン」の名前を復活させると宣言したのです。
ダットサンといえば、日産の前身の会社が自動車を生産するにあたり、その出資者となった田(Den)氏、青山(Aoyama)氏、竹内(Takeuchi)氏の頭文字と、その息子という意味のSONをくっつけて生まれた名称ということはみなさんもご存知かもしれません。
その後、SONは損に通じるということから、同じ音であるSUN(太陽)に変更され、昭和7年から使われた由緒あるブランドなのです。
昭和7年といえば1932年。実に誕生80年目にして、ダットサンの名前は再び脚光を浴びることになりました。
残念ながらエントリークラスの車のブランドとして主に新興国向けに使うとのことで、今のところ日本で使用する予定はないとのことですが、いつか日本でも復活することを期待したいと思います。
アナタにとってダットサンとは・・・トラック?サニー?フェアレディ?それとも・・・
さて、かつてはサニーやブルーバード、そしてフェアレディにも付けられていた「ダットサン」。
しかし1980年代に社名と同じ「ニッサン」にブランドを統一していくという方針が立てられて以来徐々に姿を消していき、最後までダットサンを名乗っていたトラックも2002年に販売終了となってしまいました。
なので若い人にとっては「ダットサン」といえば「トラック」かもしれません。一方でお年を召した方にとっては、そのデビューの強烈な印象から「ダットサン」といえば「フェアレディ」を思い出す方も多いかもしれません。
私にとっては、「ダットサン」といえばラリーで活躍した「ダットサン・ブルーバード」が真っ先に頭に浮かびます。
そして今回の「ノスタルジック2デイズ」では、そのブルーバードの510型が2台も展示されていました。
ブルーバードを名乗って3代目、ラリーでの戦いを描いた映画で主人公が乗る車として使われ、歴代ブルーバードの中でも特に人気の高かったモデルです。
ブルといえばSSS!セダンでなくてもスーパー・スポーツ・セダンと言うんです!?
かつての日本車にはそれぞれ車名を聞くとまっさきに頭に浮かぶ人気グレードというものがありました。
クラウンといえば「ロイヤルサルーン」、マーク2なら「グランデ」、セドリック・グロリアなら「ブロアム」、スカイラインなら言わずと知れた「GT-R」。
そしてブルーバードといえば何と言っても「SSS」(スリーエス)。2代目ブルーバードで登場し、最後の10代目までずっと設定され続けた上級のスポーティ仕様のグレードです。
この「SSS」、「スーパー・スポーツ・セダン」の略だということもまた有名な話ですが、「クーペ」を名乗るボディに「SSS」が設定されたのはこの510型が最初。もっとも、「2ドアセダン」ボディには先代(2代目)410型ブルから設定されていますが・・・。
まだ免許取りたてだったころ、2ドアなのに「スーパー・スポーツ・セダン」とはこれ如何に?と悩んだことがありましたが、すでにこの510型の時から「SSS」はグレード名と割りきって日産は使っていたんですね。「SSS」エンブレムの下のでっかいクーペの文字がそのことを物語っています。
まあボディ形状はさておき、「SSS」といえばラリーのイメージもあって速さの代名詞。オトコが乗りこなすべき車として若者を中心に人気のグレードでした。
最近はこういう伝説的なイメージのある車やグレード名が減ってしまったような気がします。
「ダットサン」という名とともに、「SSS」の復活も・・・でも「ブルーバード」自体がないからな。シルフィにつけるのは変だし、「GT-R」みたいにそれ自体を車名にしてしまうのももっと変だし。
みなさんはどんな形で「SSS」を復活させるといいと思いますか?そんなことを考えるのもまた、旧車を楽しむ方法の一つなのかもしれませんね。
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