日本以上に日本車のシェアが高いインドネシア!? 新工場建設で、さらに勢いを増す日産(ダットサン)の戦略とは? アジア戦略車のダットサンGOにも試乗! 【特集・コラム:ビジネス・経済】

CORISM / 2014年12月2日 13時13分

日産第2工場

なんと日本車のシェアは95%! インドネシアは、ミニバン人気?

 インドネシアは、赤道直下の東西5100km、南北1880kmに広がる島国だ。大きな5島を中心に合計13000もの島があるという。総面積は200万平方キロに達し、日本の5倍の広さを持つ。日本では、バリ島がリゾート地として知られている。2億5000万人の人口は世界で4位であり、多くがイスラム教とであることから世界最大のイスラム国家でもある。

 インドネシアの自動車市場は、1990年代後半のアジア通貨危機のときに大きく落ち込んで壊滅的な状況になった後は順調な回復を見せ、リーマンショックのときもほとんど落ち込まなかった。2013年の新車販売台数は124万台に達していて、今後も順調な伸びが見込まれている。

 注目されるのは、日本車のシェアだ。早くからトヨタダイハツ が進出し、ホンダマツダスズキ なども力を入れている。さらに日産も本腰を入れるようになったことから、日本車のシェアは95%を超えている。日本以上に、日本車のシェアが高いのがインドネシアだ。

 人口ボリュームの大きさから今後の大きな成長が見込める国とされていて、日系自動車メーカー各社はLCGCを中心に、さまざまな車種を投入するようになっている。

 LCGCというのはロー・コスト・グリーン・カーの略で、低価格で販売される環境性能に優れたクルマという意味。政府がこれらの条件に合致したクルマの税額を引き下げる政策をとっていて、自動車の普及を経済発展のテコにしたいと考えている。

 東南アジアでは、タイがピックアップトラックが良く売れる市場として知られているが、インドネシアは多人数乗車のミニバン が良く売れる市場だった。トヨタがIMV(イノベーティブ・インターナショナル・マルチパーパス・ビークル)のキジャンを量販するなど、以前からミニバンの販売比率は高いが、LCGCはコンパクトカー が中心で、日産は3列シートのGO+(ゴープラス)もLCGCとして売り出している。日産 の販売政策を中心に、インドネシアを取材した。

 日本のオジサン世代は納得できない!? エントリーブランドとしたダットサンで、マーケットシェア2倍以上を目指す!

 日産がダットサンブランドで販売するG0(ゴー)とGO+は、インドネシアでは正式にはゴーパンチャとゴーパンチャ+とされている。LCGCには、インドネシア名を付けることが求められているからだ。

 ちなみに、日産に次いでLCGCとして認可されたトヨタ のアギアと、ダイハツのをアイラはいずれもインドネシア専用車で、ホンダはインドやタイで販売されているクルマを導入したため、ブリオ・サティアというサブネーム付きで販売しており、スズキもカムリオン・ワゴンRの名前で販売している。

 日産は、ダットサンをエントリーモデル用ブランドとして使うことにして、インドやロシアなどで低価格車のGOの展開を始めている。ダットサンが日産本来のブランドであり、フェアレディZ もサニーもダットサンとして販売されていた時代を知っている者からすると、ローエンドのエントリーカーがダットサンというのには、やや違和感もある。

 話をインドネシアに戻すと、日産はインドネシアでは後発メーカーであり、トヨタやダイハツなどの先行メーカーを追いかける立場にある。

 2013年の販売台数も5万8000台ほどにとどまっていて、GOとGO+や新型エクストレイルの発売で2014年には9万台を目指し、2016年には16万台を販売して、インドネシア市場でのプレゼンスを高めていく計画としている。現在は、5%前後にとどまっているマーケットシェアも10%を超える水準を目指すとのことだ。

 そのために、2014年にダットサンブランドを立ち上げた時点で39店舗にとどまっていた販売店を2014年の終わりには105店舗にまで拡大し、年内に4万台を販売する計画である。

 競合メーカーのLCGCがハッチバック 車だけであるのに対し、3列シートのG0+をラインナップすることを強みに販売を強化していく計画である。

 今回の取材でGOを扱うダットサンのディーラーを取材したが、GOの2車種しか取り扱いがないことから、ダットサン専売ディーラーではなく日産ブランドと併売する形でディーラーが展開されていた。建物内では日産ブースとダットサンブースは明確に分けて展示されていた。

インドネシアに第2工場を建設し、需要増に対応。日本人従業員数は、わずか10人! 徹底した現地化が進んだ工場だ!

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