日産エルグランド新車情報・購入ガイド 高級ミニバンらしさを追求したマイナーチェンジ
CORISM / 2020年11月8日 11時0分
エルグランド、販売不振の理由とは?

初代日産エルグランドは、1997年5月に登場。ゆとりのある広い室内と高級セダンの内装をあわせ持った「プレミアムミニバン」のパイオニア的存在で高い人気を誇った。
そして、現行、日産エルグランドは3代目で2010年に登場した。このモデルからFF(前輪駆動)に変更されている。本来なら、トヨタ アルファードのライバル車となるはずだったが、エルグランドは販売不振が続いている。2020年度上期の登録車新車販売台数ランキングでは、50位以内に入ることもできない状態。対する、アルファードは、44,311台を売り、ランキング5位と絶好調だ。
なぜ、ここまで差がついてしまったのか? その理由のひとつが、全高を低くしたことだった。エルグランドの全高は1,815mmなのに対して、アルファードは1,950mmと135mmも大きい。このクラスのミニバンは、とにかく大きく見えることが重要。そのため、アルファードより小さく見えるエルグランドは、販売不振となった。
ただ、エルグランドが全高を下げたのには、訳がある。全高を高くすると、重心高が高くなり、操縦安定性が悪くなるのだ。しかも、前面投影面積も増え、車重も重くなり、燃費は悪化する。エンジニアにとってみれば、操縦安定性や燃費を考えると、できる限り全高を抑えたいと考えるのは当然のことなのだ。
こうした全高を抑えたことで、デビュー当時ライバルだった2代目アルファードと比べると、操縦安定性や乗り心地面ではアルファードを完全に上回るものだった。アルファードは3代目になり、より進化。それでも、エルグランドの操縦安定性面では、今もなおアルファードより上と思えるほどのものだ。
その後、エルグランドは内外装などを幾度となく改良を加えたが、販売不振から脱却することはできなかったのだ。

2タイプのグリルを用意し存在感のアップしたデザイン改良

エクステリアは、押し出し感や迫力といったイメージに直結するフロントグリルを変更。繊細な作り込みで力強さに磨きをかけた。精悍な漆黒の「ブラッククローム」と高級感のあるエレガントな「サテンクローム」と2つのグリルを用意。ボディカラーは、新色である「ピュアホワイトパール」、「ミッドナイトブラック」、「ディープクリムゾン」など2トーンを含む全5色をラインアップした。
インテリアは、インパネ周りの基本的なデザインに変化はないが、センターコンソール部分が若干変更されている。中央にはピアノブラックでまとめた10インチの大型ディスプレイを配置し、先進感とプレミアム感のあるインテリアに仕上げた。
また、エルグランドはシートにこだわってきたこともあり、今回はプレミアムシートは、連続したキルティングパターンへと変更を加えた。より一層、高級かつモダンな印象となった。
運転席は、運転のしやすい圧倒的な視界を確保すると共に、後席は、リラックス姿勢を維持するシートバック中折れ機能を備えたキャプテンシートを採用しています。さらに後席には角度調節可能なアームレストや折り畳み式シートサイドテーブル、大型のオットマンなども装備し、リビングにいるような快適な室内空間を実現しています。

安全装備をより充実させ高級ミニバンに相応しい仕様となった

さらに、標識検知機能は進入禁止標識検知機能に加え、最高車速標識検知機能と一時停止標識検知機能を追加。 これらの機能が充実したことになり、エルグランドは、全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」該当車となった。エルグランドは、これで高級車に相応しい予防安全装備となった。
エルグランドAUTECHを新投入

エルグランドAUTECHは、スポーティでありながら高級感漂うスタイリングが特徴。素材などの細部にもこだわりを持つ顧客向けとして、プレミアムスポーティをコンセプトとした。
オーテックジャパン創業の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」のイメージから想起したブルーをブランドのアイコニックカラーとしてる。

また、フロントバンパーには専用ブルーに輝くシグネチャーLEDを採用している。
ただ、外観上では基準車との違いが、ひと目分かりにくい。細かな部分に違いはあるものの、分かりやすい違いが欲しいところだ。
今ひとつ基準車との違いが分かりにくい外観デザインだが、インテリアはその違いが明確だ。上質な本革と厚みのあるキルティングで仕立てたシートをはじめ、ステアリング、ドアトリム、シフトノブにブルーステッチを施した。そのため、基準車との違いは一目瞭然だ。
ボディカラーは、「AUTECH」の専用色であるダークブルーを含めた、全4色を設定した。

日産エルグランド「AUTECH」の主な装備
・AUTECH専用エクステリア
(ダーククロム フロントグリル、フロントプロテクター(メタル調フィニッシュ)、サイドシルプロテクター(メタル調フィニッシュ)、リヤバンパーフィニッシャー(メタル調フィニッシュ)、ダーククロム フォグランプフィニッシャー、リヤコンビネーションランプ(クリアブラックタイプ)、専用エンブレム <フロント・リヤ> )
・専用シグネチャーLED
・専用サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー(メタル調フィニッシュ)
・専用フルカラードエクステリア
(カラードドアモール、カラードサイドシルガーニッシュ、カラードホイールアーチガーニッシュ、フルカラードリヤバンパー)
・専用18インチアルミホイール(切削光輝)+225/55R18タイヤ
・専用大型ルーフスポイラー[オプション]
・AUTECH専用インテリア
(ブラックレザーシート(「AUTECH」刺繍、ブルーステッチ、専用キルティング)、ドアトリム〈フロントドア・スライドドア〉(ブルーステッチ)、
フィニッシャー 木目調(ブラックウッド):インスト、セカンドシートサイドテーブル、フィニッシャー ピアノブラック:フロントセンターコンソール、インサイドドアハンドル、パワーウインドウスイッチ、AUTECHエンブレム(センタークラスター)
・専用本革巻・木目調コンビステアリング(ブルーステッチ)
・専用本革巻シフトノブ(ブルーステッチ)
・運転席パワーシート(スライド、リクライニング、前後独立リフター、ランバーサポート)
・助手席パワーシート(スライド、リクライニング、オットマン)
日産エルグランド新車情報・試乗評価一覧
ミニバン新車情報・試乗評価一覧
日産車新車情報・試乗評価一覧
日産エルグランド価格
■VQ35DE、3.5L車 2WD(FF)
・350ハイウェイスター プレミアム 7乗 人 り 5,054,500円
・350ハイウェイスター 7乗 人 り 4,478,100円
・350ハイウェイスター 8人乗り 4,478,100円
・350ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム 7人乗り 5,263,500円
・350ハイウェイスター アーバンクロム 7人乗り 4,687,100円
・350ハイウェイスター アーバンクロム 8人乗り 4,687,100円
■VQ35DE、3.5L車 4WD
・350ハイウェイスター プレミアム 7人乗り 5,351,500円
・350ハイウェイスター 7人乗り 4,775,100円
・350ハイウェイスター 8人乗り 4,775,100円
・350ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム 7人乗り 5,560,500円
・350ハイウェイスター アーバンクロム 7人乗り 4,984,100円
・350ハイウェイスター アーバンクロム 8人乗り 4,984,100円
■QR25DE 2.5L車 2WD(FF)
・250ハイウェイスター プレミアム 7人乗り 4,449,500円
・250ハイウェイスター S 7人乗り 3,694,900円
・250ハイウェイスター S 8人乗り 3,694,900円
・250ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム 7人乗り 4,658,500円
・250ハイウェイスター S アーバンクロム 7人乗り 3,980,900円
・250ハイウェイスター S アーバンクロム 8人乗り 3,980,900円
■QR25DE 2.5L車 4WD
・250ハイウェイスター プレミアム 7人乗り 4,746,500円
・250ハイウェイスター S 7人乗り 3,991,900円
・250ハイウェイスター S 8人乗り 3,991,900円
・250ハイウェイスター プレミアム アーバンクロム 7人乗り 4,955,500円
・250ハイウェイスター S アーバンクロム 7人乗り 4,277,900円
・250ハイウェイスター S アーバンクロム 8人乗り 4,277,900円
■エルグランドAUTECH
・350ハイウェイスター 2WD 7人乗り 5,420,800円/4WD 7人乗り 5,717,800円
・250ハイウェイスター S 2WD 7人乗り 4,780,600円/4WD 5,077,600円
■エルグランドVIP
・3列仕様車 ベース車 350ハイウェイスター プレミアム 2WD 7人乗り 7 5,965,300円/4WD 7人乗り 6,262,300円
・2列仕様車 ベース車 350ハイウェイスター プレミアム 2WD 4人乗り 7,593,300円/4WD 7,890,300円
フロント・リヤ>
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