1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

KOC準優勝芸人の自宅は動物の楽園!タバやん。「一時は30匹以上いた」自宅でマスク、高い電気代に冷や汗も?

CREA WEB / 2024年3月31日 11時0分

一時は30匹以上…「たくさんの命を見送った」タバやん。さんだからこそ身に染みてわかる、人間と動物がともに暮らす“本質”【本人提供の写真多数】


お笑い芸人のカゲヤマ・タバやん。さん。

 お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第32回は昨年の「キングオブコント」で準優勝したカゲヤマ・タバやん。さん。

 動物全般、特に爬虫類が好きで、現在はウサギ3匹、インコ1匹、ヤモリ1匹、カエル1匹の6匹と暮らしています。

 その愛するペットたちは、ネザーランドドワーフとミニレッキスのミックス・塩大福(オス・5歳)、ライオンドワーフラビットのうさ山(オス・4歳)、うさ野(メス・4歳)、コザクラインコの小雨(オス・4歳)、ヒョウモントカゲモドキ・ベルアルビノのベル(メス・4歳)、アフリカウシガエルのモー(メス・3歳)。

 熱帯魚から爬虫類にハマり、一時期は30匹以上飼育していたというタバやん。さん。たくさんの死を経験して変化した動物への向き合い方、過去に飼っていた愛する動物たちからの教訓を今に活かしていることなど、いろいろと語ってもらいました。


“生き物係”がそのまま大人になってしまった?


カゲヤマ・タバやん。さん。

――これまでさまざまな動物と暮らしてきたそうですね。

 一番多かったときは30匹以上いましたね。ボールパイソンっていうぶっとい蛇が4匹くらいいましたし、ほかのヘビも3匹いて。カメレオン、リクガメ、あとヒョウモントカゲモドキが10匹くらい。フトアゴヒゲトカゲを2匹飼っていたら40匹くらいこどもが産まれて。さすがに手に負えないので、何匹か以外は好きな方に引き取ってもらいました。ウサギも最初はこども含めて4匹いましたし、インコも3羽いました。あ、ヒメウズラも飼ってましたね。


ヒメウズラ。一般的なウズラの半分ほどの体長です。

――たくさんの動物と暮らすようになったきっかけは?

 元々、熱帯魚が好きでずっと飼っていて、そこから爬虫類に移行していって。ちまたではそうやって魚から爬虫類にハマっていくことを「上陸」っていうんですけど、まさに僕もそうなりまして。爬虫類ってやっぱり男の子は好きじゃないですか。きれいな模様の爬虫類がたくさんいるので、僕もコレクション心をくすぐられてどんどん集めたくなってしまって。爬虫類が好きになりたての人はそうやって多頭飼いする人が多いらしいので、僕はその典型でした。

 もちろん一生懸命向き合って育てていたんですけど、生き物なので最後は死んでしまう。数が多い分、そのたびに悲しみを味わうのが辛すぎて、多頭飼いはやめました。

――小さくても命ですもんね。

 そうなんです! 最初はかわいいからってSNSにもあげてたんですけど、やっぱり小さな生き物ですし、一生懸命育てていても病気になることがあるんです。で、死んでしまったのに、ファンの方から「あの子どうなりました?」と聞かれると辛くて……。自ら発信するのをやめました。爬虫類は懐くことはなくて、エサをくれる人だと認識して“慣れる”くらいなんですけど、インコやウサギは懐いてくれる分、僕も情がさらに湧いてしまって。死んじゃったときは泣きましたね。そういう経験から、いまはSNSなどでは発信せず、今いる子を大事に育てています。


タバやん。さん。取材では、一緒に暮らす動物たちのポーズを次々披露してくれました。こちらはインコの小雨ちゃん?

――最初に熱帯魚を飼ったのはいつなんですか?

 20代半ばくらいですかね。あと、メダカや金魚も飼っていて、水槽のレイアウトにもハマっていました。そこから、シリケンイモリっていう沖縄のイモリを飼うようになって。「水槽で飼えるんだ」と知っていろいろと調べてハマっていったんです。

 家で雑種の犬を飼っていたこともありましたし、学校では生き物係をやっていたので、動物全般が好きでしたね。

ひとり暮らしなのに電気代が…それでもかわいい、うちの子たち


現在一緒に暮らしている塩大福ちゃん。木の枝にあごをのせて休憩中?

――爬虫類は温度管理など、飼育が大変なイメージがあります。

 ケージひとつずつ温度管理をして、紫外線のライトをつけて。あとは毎日、水を霧吹きしていれば、そこまで大変じゃないですよ。大変というか、爬虫類を飼うのにためらうのってやっぱりエサですよね。ヘビだったらネズミをあげないといけないし、虫しか食べない子もいますし。でも僕が飼っていたフトアゴヒゲトカゲは雑食なので、野菜でいいんですよ。だからニンジン、小松菜とかをあげていました。

うちの子ベストショット①「プニプニで気持ちいいぉ」


以前飼っていたという、コロンとしたフォルムがかわいらしいフトアゴヒゲトカゲのチリちゃんです。

 ただ、電気代はやっぱり大変。僕はひとり暮らしをしている家のリビングで飼ってるんですけど、24時間温度管理が必要になるので、冷暖房で月2万円くらいいっちゃってますね。

 しかも僕、急にウサギアレルギーになっちゃったみたいで。ウサギって年中換毛してるからか、抜け毛がすごいんですよ。ある日突然喉がヒューヒューいうようになってしまったんで、今は部屋の中でマスクして過ごしてます(笑)。ブラッシングのときももちろんマスクして……それでもかわいいんですよ。たまらないですね。


インタビュー中、ずっと目尻が下がりっぱなしのタバやん。さん。「ペットのことを話せる場が少ないので、今日喋れるのが本当に楽しいです!」

――暮らしている動物たちのどんなところがかわいいですか?

 エサをあげる瞬間はみんなかわいいです。爬虫類は人間が触ったり撫でるのはあまりよくないので、僕は見るだけに留めてるんですけど、エサやりのときだけ唯一近づけるんですよ。で、お腹を空かせた子がピンセットであげたエサをぱくっと食べてくれると嬉しいんですよね。ウサギはなでてあげるとカリカリッて歯ぎしりするんです。気持ちいいからそうするんですけど、そのときが……かわいいですね。ウサギって鼻がピクピク動いてると起きていて、止まってると寝てるんです。それもかわいい。


現在一緒に暮らしているウサギのうさ山(左)とうさ野(右)。

――ということは、ウサギって目を開けて寝るんですか?

 本当に落ち着いているときに目を瞑ることもあるんですけど、基本は目を開けて寝てて。あ、寝てるなってちょっと遠くから気づくとほっこりしますし、パタンと横になって寝るときはめっちゃかわいいですね。突然倒れるので最初は大丈夫かなって心配しましたけど、今は安心してくれてるからそういう姿も見せてくれるのかなって嬉しくなりますね。

水替えは毎日、ウサギの“部屋んぽ”、インコの放鳥…日々のお世話は?


うさ野とうさ山には子どももできました。モンちゃんとボクマニちゃん。

――唯一の両生類であるウシガエルのモーちゃんはどうですか?

 爬虫類の流れで飼い出したんですけど、アフリカウシガエルってめちゃくちゃデカくなるんですよ。そうなったら嬉しいなと思っていたんですけど、大きくなるのはオスだけで。モーちゃんはメスなので、そこまで大きくなりませんでした(笑)。カエルって苦手な人が多いですけど、いろんな種類があって。アフリカウシガエルとかベルツノガエルは沼でじーーっとしてるタイプなので怖さはないと思います。観察してても、たまに、あ、ちょっとだけ動いてるねって思うくらい、あんまり動かなくて。

うちの子ベストショット②「ジーっとしてるけどエサをあげるとすごい勢い!」


モーちゃん。

――いつもお世話はどんなことをしているんですか?

 インコやウサギは手間がかかりますけど、爬虫類、両生類はそこまで大変じゃないです。例えば、蛇は大きくなれば2週間に1回くらいの食事を与えればいいんです。水の替えは全員、毎日しないといけないんですけど、ヒョウモントカゲモドキは毎日あげるんじゃなく、少し間隔をあけたりして。爬虫類の掃除は基本、敷いてあるキッチンペーパーを取り替えるくらいですね。

 動物ってエサを与えすぎると寿命を縮めてしまうことにもなるので、ウサギやインコも多くあげすぎないように気をつけてます。

 あと、ウサギだったら部屋んぽ(※部屋のなかのおさんぽ)とかあるんですけど、うちの子はケージが好きなので基本はそこにいさせて。(自分が近くにいるときに)ケージの扉を開けて、出たかったら出られる状態にしておくと顔を覗かせたりするので、そういうときは結構自由に過ごさせています。僕の今までの経験なんですけど、インコは放鳥しすぎるのはよくないというか。急な運動で心臓がバクバクしてしまうこともあるので、ケージから出して手に止めてかわいがるくらいにしてますね。


インコの小雨ちゃん。

――そういう知識は常に学んでいるんですか?

 自分で調べたり、いろんな人に聞いたりもしてます。爬虫類だと、どぶろっくの江口さんが詳しくて。僕は勝手に師匠だと思ってるんですけど、小さい頃から爬虫類を飼っていたらしいので、お会いしたときにいろいろと聞いてますね。あと、ペットショップの方からいろんな動物について教えてもらったりもしてます。


以前飼っていたインコのダイズちゃん。

「本来野生だから、僕ら人間に飼われた時点で…」動物と暮らすことをタバやん。さんはどう考える?


「バードライフアドバイザー」2級の資格を持つタバやん。さん。

――話しかけることはありますか?

 もちろんあります。家に帰ってきたら、みんなに「ただいま~」って声をかけて。インコがめっちゃ鳴くので「ちょっとうるさいよ~」って注意したり、モーちゃんが場所移動してるのを見つけると「いつ移動したの?」って言ったり。まぁ、独り言に近いですけど、楽しいですね。

――爬虫類は規制も多いイメージがありますが。

 以前は飼えたけど、条例が変わって飼えなくなることは確かにあります。例えば熱帯魚でガーっていう口が尖ってるワニみたいな魚がいたじゃないですか。数年前に特定外来生物に指定されて、急に飼えなくなりました。もちろん今飼っている人は届出を出せばそのまま飼うことはできるんですけど、繁殖をさせたり持ち運んだりするのは禁止です。僕、指定される1週間前くらいに飼おうかなと思ってたんですけど、ギリギリ飼えなかったんですよね。


ヒョウモントカゲモドキ・ベルアルビノのベルちゃん。白い体が美しいです。

――繁殖させて、万が一、川などに捨てる人がいたら、そのガーは外来種として駆除しなければいけなくなる。

 そういうことです。あと、鳥の場合は長生きする種類が多くて。タイハクオウムとかだと80~100年くらい生きるんですよ。僕、バードライフアドバイザーの資格を持っているんですけど、その講座のなかで、長生きする鳥は自分が死んだときに誰に引き継ぐかまでを考えて飼わないとダメだって学びました。例として、高齢女性が亡くなって誰もいない家に、80年くらい生きるデッカいインコがいた……とか聞いたこともありますね。


以前飼っていたクマーちゃん。

――命だから、そこは一番に考えないといけないですね。お話を伺っていると、生き物と暮らしているということをより直接的に感じるというか。犬や猫を飼っている人とはまた違うペット観があるように感じました。

 ああ、たしかにそうかもしれないです。相棒だったり、家族だったり……もちろん家族だとは思ってますけど、寿命を考えたり、長生きさせたいと思ったりする気持ちが強くなるかもしれないですね。極端なことを言えば、僕ら人間に飼われた時点で、その子の人生——人生って言っていいかわからないですけど、それはよくないんじゃないかなと思っているんですよ。だって、元々は野生にいた種なんで。よくないならば、せめて僕の手元にいる子は長生きさせてあげたいなって。なんとかよりよい生活をさせてあげたいっていう気持ちがあります。そうするためには知識が必要になるので勉強しますし、自分の負担になりすぎないためにも無理なく世話できる方法を試行錯誤していますね。


動物を飼うための勉強は常にしているというタバやん。さん。

――では、タバやん。さんにとって、今一緒に暮らしている動物たちはどんな存在ですか?

 えぇ、難しいなぁ。さっきも言ったように、もちろん家族ではあるんですけど……なんだろう? うまくまとめられないんですけど、試行錯誤を繰り返して今飼っている子たちがいるので、「過去に飼っていた子たちのことも背負ってるよ、君たちは」っていう気持ちです。だから、命をともに学んでいる関係って感じですね。命って……これは自己中ですけど、みんなが死んで自分が悲しくなることが一番辛いですから。

 いや、本当に自己中なんですけどね? それを理解した上で、自分が悲しくならないためにも、頑張ってこれからもお世話していきたいなと思います。


ウサギ!

タバやん。

1985年7月15日生まれ、東京都出身。2009年に中学の同級生である益田康平とお笑いコンビ・カゲヤマを結成。「キングオブコント2023」準優勝。ギターやマンガ、料理など多趣味として知られている。
X(旧Twitter):@owaraikageyama
Instagram:@tabayan0715

文=高本亜紀
撮影=山元茂樹
写真=タバやん。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください