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&TEAMのNICHOLASが明かした「デビューできなければ台湾に帰ろうと思ってた僕を変えたファンの一言」

CREA WEB / 2024年5月8日 11時0分

 台湾東部・花蓮で発生した地震の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 CREA編集部では、台湾観光庁の声明や、現地コーディネーターからお話をうかがい、台湾を応援する気持ちを込めて、完売したCREA春号をハンディサイズにムック化した、CREA Due『愛しの台湾』を刊行します。その一部を抜粋し、掲載します。

 CREA編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 CREA Due『愛しの台湾』では、表紙と裏表紙のW表紙で登場するのが、&TEAM(エンティーム)の台湾出身メンバー、NICHOLAS。17歳のときに韓国に渡り、現在は日本を拠点にグローバルに活躍する彼の3年ぶりの帰省に密着しました。

 CREA Due『愛しの台湾』から、インタビュー全文と全18枚の豪華新バージョンとなった綴じ込み付録「SPECIAL PHOTO CARD」の一部を大公開します!



【新埔鎮】The One 南園人文客棧(The One ナンユェンレンウェンクーザン)にて。新竹の山中。一本道を進んでいくと、風水を元に自然の立地を活かした楽園の宿が現れる。シャツ/ヴァレンティノ(ヴァレンティノ インフォメーションデスク)

 17歳で単身韓国に旅立った青年が、3年ぶりに故郷に帰ってきた。

 BTSやSEVENTEENを擁する韓国のエンターテイメント企業・HYBE傘下のHYBE LABELS JAPANからはじめてデビューした9人組グローバルグループ、&TEAM。カリスマ溢れるダンスで人々を魅了する21歳のNICHOLASと、彼が生まれ育った台湾を巡った。

高校時代、ダンスを毎日練習していた場所を訪れると


NICHOLASさん

 4年ぶりの台湾特集。編集部が楽しみにしていたのは、台湾がどんな変化を遂げたのかということ。2020年に故郷を離れた彼も、それは同じだ。

「仕事モードに入りたいんですけど、楽しくて。本当に楽しすぎます!」

 台湾の空気を吸いながら、息を弾ませる。まず向かったのは高校時代、ダンスを練習していた板橋車站地下通路507。

「僕はダンスを始めたのが遅くて、高校に入ってからなんです。ずっとバドミントンの選手だったんですが、やめて時間ができたときに、K-POPファンの2歳上の姉に『ダンスやってみようよ』と勧められて、すぐハマりました。もっと本格的に学びたいと転校した僕が、放課後に仲間たちと毎日通ったのがここです」

 鏡張りの地下通路では、いまも多くのダンスグループが練習している。

「早く行かないと場所を取れないので、授業が終わると、皆でお金を出し合ってタクシーで来ていました(笑)。当時踊っていたのはストリートダンスのブレイキン。サイファーという文化があって、他グループの人とも即興でダンスを披露し合ったりするんです」

 ふと壁際に目をやった彼の顔から、笑みがこぼれる。「一緒に踊っていた友だちが来ています」。人懐っこい笑顔の若者たちが、大量の豆花とタピオカドリンクが入った袋を提げ、並んでいる。

「皆さんに、僕の友だちから差し入れをお渡ししてもいいでしょうか?」

 よく見れば、手作りのおかずが入った保温バッグもある。「好物を持ってきてくれたんですね」と声をかけると、「僕ではなく、皆さんに台湾のおいしいものを知ってほしかったんだと思います。温かいうちに食べてもらえるといいのですが」と嬉しそうに答える。

ダンスを始めて1年、韓国行きを決めた息子に父は


【新埔鎮】「The One 南園人文客棧にははじめて来ましたが、自然を活かした庭がきれいだなと思って写真に撮りました(フォトカード付録に掲載)」

 NICHOLASがその存在をはじめて世に知らせたのは、2020年に世界配信された超大型プロジェクト『I-LAND』だ。BTSの生みの親として知られるバン・シヒョク氏が総括プロデューサーとなり、世界各地から集められたアーティスト志望の青年23人がデビューを目指した。

「推薦でオーディションを受けたら、韓国に来てみないかということになったんです。高校2年生のときです。僕は挑戦するのが好きなので、外国で生活してみるのも楽しそうだなと。小学生の頃から夏にはアメリカで暮らす親戚の家に遊びに行っていましたし、両親も背中を押してくれました。

 僕は父のことをよく『NICHOLASよりNICHOLAS』と言うんですが、僕以上に楽天的な人で。練習生になるとき、父は会社の方にこう言ったんです。『NICHOLASがデビューできなかったら、私をデビューさせてください。いまこの子ができるダンスは全部、私が教えたものです』って。しかも、すぐに立つとその場でムーンウォークまでしてみせた!(笑)」


【新埔鎮】The One 南園人文客棧(The One ナンユェンレンウェンクーザン)にて。「台湾の魅力はいっぱいあります。でも、僕はいちばんは『人』だと思うんです」ジャケット、シャツ、ポロシャツ、パンツ/ディオール(クリスチャン ディオール)

 仲の良い家族は、よく一緒に出かけたという。今回訪れた台北の寧夏夜市も、台北近郊の街・新竹も、子ども時代に両親に連れて来てもらった場所だ。

「The One 南園人文客棧にははじめて来ましたが、自然を活かした庭がきれいだなと思って写真に撮りました。台湾の魅力はいっぱいあります。でも、僕はいちばんは『人』だと思うんです。みんな優しくて自由人。いろんな文化を受け入れる。そういう環境で育ったからこそ、いまの僕がある」

「同い年でリーダーを頑張っているEJくんのことは支えたい」


【新竹】東門市場(ドンメンシーチャン)1900年に台湾初の公設市場として誕生した伝統市場で。ノワール映画のセットのような3階建ての古い建物の中を進んでいくと、若いオーナーが営むおしゃれなカフェやバーが。シャツ、ショートパンツ/プラダ(プラダ クライアントサービス)

 デビューできなかったら台湾に帰ろう。当初はそう思っていた。でも『I-LAND』後も帰らなかった。

「『I-LAND』を通して気付かされたことが沢山ありました。たとえば、カメラが苦手な僕は表情がいつも硬かった。すると応援してくださったファンの方のコメントに『優しい子、温かい子なのに誤解されてしまう。もうちょっと笑ったら、みんなが好きになりやすいのに』とあって。自分はどんなアーティストになりたいのかと考えるようになったんです。僕は皆さんを幸せにできる人になりたい。以前は恥ずかしがり屋で心の内を隠そうとするほうでしたが、意識して変えました。メンバーにはいつも鏡の前にいると言われますが(笑)、ファッションが好きになり、見せ方を研究するようになったのもあの頃からです」

 オーディション番組『&AUDITION-The Howling-』を経て、&TEAMを結成し、2022年12月にデビュー。今年1月からは初の全国ツアーを行った。

「&TEAMにはパーティをする文化があって、簡単な料理を用意してよく話をするんです。18歳から26歳までと年齢差のある9人ですが、精神年齢は近い。EJくんとFUMAくんは大人ですが、あとは全員18歳じゃないかな(笑)。僕は話をするのは得意じゃないですが、落ち込んでる人がいたら連れ出して気分転換させてあげます。同い年でリーダーを頑張っているEJくんのことは支えたい。『I-LAND』ではじめて会ったときから仲良くなりたくて、でも当時の僕はどうしたらいいかわからなくて、初日だけで15回くらい挨拶した(笑)。いい思い出です」


【新竹】新竹都城隍廟(シンジュウドゥチェンファンミャオ)都市を守る神様・城隍神を祀った城隍廟。新竹では廟を中心に屋台街が広がり、参拝帰りの老若男女が名物のビーフンや魚団子スープに舌鼓を打つ。NICHOLASが思わず笑顔になったのは名店「柳家」の魯肉飯とビーフン! シャツ、中に着たTシャツ、デニム、シューズ/ジバンシィ(ジバンシィ ジャパン) ピアス/スタイリスト私物

 いつか夢に見るのは、故郷・台湾でのコンサート。

「今回のツアーでは日本のはじめて行く場所でステージに立って、ファンの皆さんにお会いできて幸せでした。いつか台北ドームでできたら、5万人が僕を観てると想像したら、めちゃくちゃエナジーが上がってきます」

 台湾に来る直前、SNSで「魯肉飯、牡蠣オムレツ、臭豆腐、お母さんの茹でキャベツが食べたい」と話していた。最後の撮影地、新竹の屋台で魯肉飯をぺろりと平らげた。

「茹でキャベツはお母さんに頼みます」

 3年ぶりに帰ってきた彼を迎えに、ご家族が道の向こうで笑っていた。

ニコラス

2002年7月9日生まれ、台湾出身。17歳で韓国に渡る。2022年、BTSの生みの親、バン・シヒョク氏がスペシャルアドバイザーを務めたオーディション番組『&AUDITION - The Howling -』を経て、HYBE LABELS JAPAN初のグローバルグループ「&TEAM」(エンティーム)のメンバーとしてデビュー。日本を拠点に活動する。

ヴァレンティノ インフォメーションデスク

電話番号 03-6384-3512

クリスチャン ディオール

ジバンシィ ジャパン

ドリス ヴァン ノッテン

電話番号 03-6820-8104

プラダ クライアントサービス

※表紙と巻頭グラビアに登場したNICHOLASのスペシャルインタビュー、台湾で必ず食べたい小籠包魯肉飯の名店、メイドイン台湾の美しい日用品などが盛りだくさんの台湾特集はCREA Due『愛しの台湾』でお読みいただけます。

Photographs=Mai Kise
Styling=Yuuka Maruyama(makiura office)
Hair & Make-up=Yuka Kanamitsu
Coordination=Teruyuki Yahagi(TOP TAIWAN)

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