【宮城県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。世界的にも珍しい、圧巻の「樹氷」の造形美
CREA WEB / 2024年12月28日 11時0分
冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。
凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。
暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、宮城県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!
◆蔵王の樹氷
雪と氷が作り上げる樹氷は、冬の蔵王の風物詩。山形県側のみならず、宮城県でも例年12月から3月頃にかけて、蔵王に自生するアオモリトドマツが樹氷に覆われ、「スノーモンスター」と呼ばれる巨大な姿となり、圧倒的な迫力を見せる。
マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわスノーパークでは、雪上車「ワイルドモンスター号」に乗って標高1,600メートル付近の樹氷原まで行くことができ、散策時間には雪上車を降りて、荒々しく男性的な樹氷の群れを間近で観察することができる。樹氷の成長過程によって表情が全く違う自然がつくり出すアートをこの目で確かめてみて。
蔵王の樹氷(ざおうのじゅひょう)
所在地 宮城県蔵王国定公園内
http://www.zao-sumikawa.jp/
◆伊豆沼の渡鳥
伊豆沼は、東北地方の宮城県登米市と栗原市にまたがる、面積369ヘクタールの広大な沼。夏には一面にハスが咲き、秋、冬にはロシアからやってくる渡り鳥の越冬地として有名で、マガンをはじめ、ヒシクイ、オオハクチョウ、マガモなどさまざまな渡り鳥を観察できる。
毎朝、日の出とともに、約10万羽が一斉に飛び立つと、隣の人の話し声も聞こえないほどの大合唱に包まれる。空を埋め尽くすほどの迫力満点な野鳥たちの姿に誰もが心を奪われるはず。
伊豆沼の渡鳥(いずぬまのわたりどり)
所在地 宮城県 伊豆沼
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=17641
◆阿武隈ライン舟下り「こたつ舟」
古くから阿武隈川の舟運で栄えた丸森町。それを今もなお継承しているのが、阿武隈川を屋形船に乗ってゆったりと下る「阿武隈ライン舟下り」。冬期間は、こたつを乗せた「こたつ舟」が就航し、雪景色になった阿武隈川を存分に楽しむことができる。
所要時間は約70分。名勝・奇岩の多い阿武隈川の渓谷約4キロメートルを上ったら返し地点に到着。その後下って約11キロメートルのコースを周遊していく。事前予約制で、丸森地域で有名な「しし鍋」や丸森の地場産品を使った鍋料理等も満喫できる。ゆったりとした川の流れに身を任せながら、おいしい料理に舌鼓をうってみるのもいいだろう。
開催期間:開催中~2025年3月30日(日)※月曜日定休(祝日の場合は翌日)、年末年始休みあり
阿武隈ライン舟下り「こたつ舟」(あぶくまらいんふなくだり「こたつぶね」)
所在地 伊具郡丸森町字下滝12
https://www.miyagi-kankou.or.jp/kakikomi/detail.php?id=4413
◆どんと祭り
「どんと祭り」は、県内各地で行われる正月明けの恒例行事。正月に飾りつけた松飾りや注連縄(シメナワ)、達磨(ダルマ)等を焼納し、どんど祭りの煙とともにお帰りになるのを感謝をこめてお見送りするための神事だ。どんど祭りの煙や火の粉にあたることで、無病息災や家内安全、商売繁盛が叶うといわれており、新しい年の幸せを祈願する行事でもある。
全国各地で行われるイベントですが、宮城県の規模は、全国でも最大クラス。盛大に火が焚かれ、その年の健康や幸せを祈願するため、大勢の人が押し寄せる。
開催期間:例年1月14日
どんと祭り(どんとまつり)
所在地 宮城県内各所
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=18054
◆しばたファンタジーイルミネーション
しばたファンタジーイルミネーションは、「花のまち」として知られる柴田町で毎年12月に開催される「光と花の祭典」。桜の名所である船岡城址公園と、JR船岡駅から駅前商店街が、約20万個の鮮やかなイルミネーションで彩られる。
さまざまな見どころがある、なかでも船岡城址公園の山頂に設置された光のアーチや、柴田町のシンボルである観音様のライトアップはフォトスポットとして人気。また、山頂デッキからは99万ドルの夜景が眺められる。
さらに、公園まで続くスロープカーにはキラキラと輝く装飾が施され、車内からは柴田町一帯が幻想的に煌めく美しい光景を満喫できる。
開催期間:2024年12月14日(土)~12月29日(日)
しばたファンタジーイルミネーション(しばたふぁんたじーいるみねーしょん)
所在地 宮城県柴田郡柴田町船岡舘山95-1 船岡城址公園
https://www.sendaimiyagicp.jp/info/newpost-8481/
◆気仙沼市の気嵐
「氣嵐(けあらし)」とは、陸地の寒気が海に移動して海水面の水蒸気を冷やすことによって発生する自然現象。
複雑な地形をしたリアス式海岸にある気仙沼湾は、入り江が深く波が穏やかなことから、氣嵐が発生しやすい絶好の環境が整っている。海上に氣嵐が立ち上り、幻想的な雲海の中を大きな船が行き交うシーンは神々しいほど美しく、寒さや眠気さえも忘れる最高のご褒美体験に。
気嵐は例年、10月中旬~1月下旬の日の出時刻から約1時間くらいの時間帯に発生する。おすすめの見学場所は、気仙沼湾が一望できる「安波山 駐車場」や、「海岸通り岸壁」、「魚市場市場屋上駐車場」など。
気仙沼市の気嵐(けせんぬましのけあらし)
所在地 宮城県気仙沼市
https://kesennuma-kanko.jp/kearashi
◆青根温泉雪あかり
青根温泉は、宮城蔵王の山懐にある青根温泉郷の一つ。ここで開催される冬の一大イベントが青根温泉雪あかりだ。公衆浴場のそばの特設会場に、地元の住民や子どもたちによって作られた約2,000個の雪の祠が並び、夜になると中のロウソクに火が灯されて、辺り一面にオレンジ色の光がきらめく。
真っ白な雪景色とロウソクのやさしい光が織りなす景色は幻想的で、心温まるような雰囲気が会場を包み込む。
温かいとん汁や手作りこんにゃくなどが振る舞まれ、毎年多くの来場者で賑わう。イベントを満喫できたら、すぐそばにある公衆浴場で体を温めるのもおすすめ。
開催期間:2月上旬(未定)
青根温泉雪あかり(あおねおんせんゆきあかり)
所在地 宮城県柴田郡川崎町青根温泉9-1
https://www.miyagi-kankou.or.jp/theme/detail.php?id=18051
◆定義如来 西方寺
仙台の奥座敷に佇む定義如来 西方寺は、“一生に一度”の大きな願いも叶えてくれる如来様として多くの参拝者が訪れる寺院。平家ゆかりの阿弥陀如来を本尊とし、「定義さん」と呼ばれ、地域の方から親しまれている。
境内には「平和祈願の供養塔」として建立された高さ約29メートルの純和様の五重塔があり、その存在感のある姿が多くの観光客の目を楽しませている。
この五重塔と池が眺められる庭園が人気の撮影ポイントで、冬は境内一帯に降り積もる真っ白な雪と氷結した池の神秘的な情景を写真に収めることができる。
定義如来 西方寺(じょうぎにょらい さいほうじ)
所在地 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
https://jogi.jp/
◆鳳鳴四十八滝
滝の水音が伝説の鳥「鳳凰(ほうおう)」の鳴き声に似ていることから、その名が付いたといわれる鳳鳴四十八滝。
広瀬川の上流にある大小さまざまな滝を総称して鳳鳴四十八滝といい、周囲に広がる森や渓谷、標高520メートルの鎌倉山の景観とともに滝の美しい清流を眺められる、知る人ぞ知る景勝地となっている。
新緑や紅葉シーズンの景色もおすすめだが、シンと静まり返った冬景色の中で、木々の間を流れる美しい滝の音を聴くのも趣深い。
鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうはったき)
所在地 宮城県仙台市青葉区作並字棒目木
http://www.city.sendai.jp/ryokuchihozen/mesho100sen/ichiran/037.html
◆せり鍋
春の七草のひとつでもある「せり」は宮城県の在来野菜。全国でもトップクラスの生産量を誇ります。中でも名取市で生産される「仙台せり」と呼ばれるブランドせりは、茎や根っこ、葉っぱとそれぞれ異なる味と食感が楽しめるのが魅力。根っこまで楽しめるのも仙台せりならでは。
そのせりの旨みを存分まで味わうことができるのが「せり鍋」。旬のせりをメインに、和風出汁の鍋で鶏肉や鴨肉と共に味わう宮城の冬の風物詩です。根っこは20秒ほどさっと茹でて、葉や茎はしゃぶしゃぶのようにいただく。三者三様のせりの旨みを堪能できます。
名取市や仙台市で食べられます。この時期だけの味、お見逃しなく。
せり鍋(せりなべ)
https://www.kankou.natori.miyagi.jp/feature/serinabe
文=CREA編集部
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