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【福島県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。幻想的な“江戸時代の宿場町”にタイムスリップ

CREA WEB / 2024年12月28日 11時0分

 冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、福島県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。


◆大内宿雪まつり


大内宿雪まつり。

 下郷町にある大内宿は、会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の江戸時代の宿場町。現在でも茅葺屋根の民家が道路の両側に立ち並び、古き良き日本の原風景が広がっている。

 この大内宿で毎年2月に開催されるのが「大内宿雪まつり」。街道沿いには住民たちの手作りの雪燈籠、かまくらがいくつも置かれ、その光景は勇壮にして、幽玄。江戸時代の宿場にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえる。

 時代風俗仮装大会やよさこい、そば食い競争など数多くのイベントも見物のひとつ。夜には壮麗な花火が打ち上がり、静かな大内宿を華やかに照らしていく。

 また、毎年7月2日には、古式ゆかしき伝統行事である「大内宿半夏まつり」も開催。後白河天皇の第2皇子・高倉宮以仁王の霊をまつった高倉神社の祭礼だ。

開催期間:2025年2月8日(土)~9日(日) ※例年2月の第2土曜・日曜

大内宿雪まつり(おおうちじゅくゆきまつり)

所在地 福島県南会津郡下郷町大内
https://aizumonogatari.com/event/145.html

◆猪苗代湖のしぶき氷


しぶき氷。

 福島県のシンボルであり、日本で4番目の大きさを誇る猪苗代湖は、澄んだ湖水からは磐梯山の四季折々の姿を映すことから、天鏡湖とも呼ばれる。

 厳冬期には、猪苗代湖天神浜から長瀬川の河口付近で自然が作る氷のオブジェ「しぶき氷」が見られる。これは北西からの季節風をまともに受けた湖水の波しぶきが、岸辺の樹木を氷結させ、氷のような彫刻物を作る自然現象だ。国内では、きわめて珍しい現象だといわれている。

 壮観なしぶき氷と青々とした猪苗代湖、遠くに臨む磐梯山を一度に眺める景色は壮観。湖面や渚が全面結氷し、その一部がせり上がり筋のように見える「御神渡り」に似た氷の隆起などの自然現象も見ることができる。

 東北の冬の絶景の定番である「樹氷」に、勝るとも劣らない美しさで見飽きることがない。

見ごろ:例年1月上旬~2月中旬

猪苗代湖のしぶき氷(いなわしろこのしぶきこおり)

所在地 猪苗代湖 天神浜
https://www.tif.ne.jp/jp/spot.html?spot=5712

◆白河駅前イルミネーション


白河駅前イルミネーション。

 白河駅前を中心にイルミネーションや「ペットボトルツリー」が出現。今から約100年前、大正10年に建てられたレトロな駅舎がロマンティックに光り輝き、足を止めて眺めたくなる美しさ。普段見慣れた駅が、鮮やかなイルミネーションとともに煌く様子に心がときめきます。

 歴史と風格の漂う駅舎が明るく照らされ浮かび上がるイルミネーションは1月末まで開催中。期間中はイルミネーションを撮影した写真によるフォトコンテストも実施。この時期だけの華やかなイベントをお見逃しなく。

開催期間:開催中~2025年1月31日(金)

白河駅前イルミネーション(しらかわえきまえイルミネーション)

所在地 白河駅前 白河市郭内1-2
https://www.tif.ne.jp/jp/event.html?event=6855

◆イルミエールいわき


イルミエールいわき。

「イルミエールいわき」は、冬の夜空を輝かせるイルミネーションイベント。復興への願いを込め、毎年開催されてきた「いわき光のさくらまつり」が震災から10年目を迎え、2021年より「イルミエールいわき」と名前を新たにリニューアルされた。

 特に見ごたえがあるのが、いわき駅前の大通り。ホワイトとゴールドのイルミネーションがで幻想的に輝き、華やかなムードに包まれる。

 今年はJRいわき駅前のほかに、いわき平競輪場、内郷地区新川沿い並木、JR湯本駅前、小名浜アクアマリンパーク、JR泉駅前、東田中央公園の7箇所で同時開催し、イルミネーションイベントをさらに盛り上げていく。

開催期間:開催中~2025年1月13日(月・祝)

いわきイルミエール

所在地 JRいわき駅前、いわき平競輪場、内郷地区新川沿い並木、JR湯本駅前、小名浜アクアマリンパーク、JR泉駅前、東田中央公園
https://kankou-iwaki.or.jp/event/51005

◆白河だるま市


白河だるま市。

 白河だるま市は、毎年2月11日の建国記念日に白河市で開催される人気の市。時の白河藩主・松平定信が城下の繁栄を願い、だるまを花市で売り出したのが始まりといわれ、約300年の歴史を誇るお祭りとなっている。毎年、全国から約15万人が集う。

 白河だるま市では、穏やかで福々しい顔立ちをしていて、幸福をもたらすとされる「白河だるま」をはじめ、縁起物の数々や、地元の名物・名産品などの多彩な露店が並び、毎年多くの人が押し寄せる。

 なお、白河だるまの大きさは大小19種類ほどあり、小さなだるまは、200円程度で購入できる。最初は小さなだるまからスタートし、年々大きなだるまを買う末広がりの縁起物として、古くから人々に親しまれている。

開催日:毎年2月11日(建国記念日)

白河だるま市(しらかわだるまいち)

所在地 福島県白河市本町~天神町目抜き通り
https://shirakawamatsurishinkoukai.com/

◆会津絵ろうそくまつり


会津絵ろうそくまつり。

 天正年間、会津では漆の実から採取した蝋を使ってろうそく作りが興り「会津絵ろうそく」が誕生した。菊・牡丹・梅などの華やかな絵柄が武家社会で珍重され、会津の伝統的工芸品の1つとなっている。

 1本1本に職人技が感じられる会津絵ろうそくを皆さんに知っていただこうと、毎年2月上旬に「会津絵ろうそくまつりまつり」が開催され、会津の冬の風物詩となっている。

 会津の宝である御薬園・鶴ヶ城という壮大なスケールのもとで、約10,000本のろうそくが一斉に灯され、その炎の赤々とゆらめく様が幻想的。雪景色とともに会津幻影をゆっくりと楽しむことができる。

開催期間:2025年2月7日(金)~8日(土)

会津絵ろうそくまつり(あいづえろうそくまつり)

所在地 福島県会津若松市
http://aizu.com/erousoku/

◆天鏡閣


天鏡閣。

 明治40年、有栖川宮威仁親王殿下が猪苗代湖畔の風景の美しさを賞され、御別邸として建築されたの天鏡閣は、国指定の重要文化財。外観も内観も気品のある瀟洒な造りで、冬は純白の雪に包まれてさらに美しい姿を見せる。

 ルネッサンス様式の意匠をこらした館内の食堂、客間、球戯室などを見学することができたり、期間限定で明治時代のドレスの試着体験や、賓客食堂で紅茶とスイーツを楽しむことも可能。明治の香りが漂う白亜の洋館にて、日常を忘れ贅沢なひと時を過ごしてみては。

天鏡閣(てんきょうかく)

所在地 福島県耶麻郡猪苗代町大字翁沢字御殿山1048
https://www.tif.ne.jp/tenkyokaku/

◆桧原湖ワカサギ釣り


桧原湖ワカサギ釣り。

 桧原湖は、長さは約10キロメートル、湖岸線は約31.5キロメートルにもなる裏磐梯最大の湖。その桧原湖では、例年1月中旬から3月下旬まで湖面が全面氷結し、その上に真っ白な雪が積もる一面の雪景色と、氷上でのワカサギ釣りが楽しめる。

 ワカサギ釣りは寒さにじっと耐えながら行うのでなく、ドーム船や屋形船等の暖かい施設内で釣りができて、実はお手軽。湖水が澄んだ桧原湖のワカサギは、身が透き通るほど美しく、料亭で取り扱われる高級魚とされる。自分で釣ったワカサギをその場で天ぷらや唐揚げにしていただくと格別な美味しさ。

 桧原湖は、自然探勝路やキャンプ場などが点在し、観光遊覧船が運航する。磐梯山の噴火で生まれた湖沼群のなかで、もっともアクティビティが充実しているため、冬以外の季節もオススメだ。

桧原湖ワカサギ釣り(ひばらこワカサギつり)

所在地 福島県耶麻郡北塩原村
https://www.urabandai-inf.com/

◆只見ふるさとの雪まつり


只見ふるさとの雪まつり。

「只見ふるさとの雪まつり」は、積雪の多い奥会津・只見町で行われる冬の一大イベント。福島県で最も歴史と伝統のあるこの雪まつりでは、神楽、伝統芸能など、只見の魅力を存分に堪能できる。

  雪まつりの最大の見どころは、駅前広場に登場する迫力満点の大雪像。『ゆきんこ市』には郷土の味覚を楽しめる出店が並ぶほか雪壁の絵や雪像なども展示され、毎年多くの人で賑わう。

 フィナーレには、人々の願いを紹介しながら打ち上げる「祈願花火」で、澄んだ冬の夜空に色とりどりの大輪の花が咲き誇る。プロジェクションマッピングで輝く大雪像も必見。

開催期間:【前夜祭】2025年2月7日(金) 【本祭】2月8日(土)~9日(日)

只見ふるさとの雪まつり(ただみふるさとのゆきまつり)

所在地 福島県南会津郡只見町只見雨堤1039 JR只見駅前広場
https://tadamisnowfes.com/

◆あんぽ柿


あんぽ柿。

 福島県北部に位置する伊達市は、盆地特有の地形から果物がおいしく育ち、あんぽ柿の産地として有名な地域。皮をむいた柿を天日に干すことから『天干し柿(あまぼしがき)』と呼ばれ、明治時代に今の呼び名になったと言い伝えられている。

 11月上旬頃から収穫をはじめ、柿本来の甘さを引き出すために『柿ばせ』といわれる柿干場で自然乾燥させていく。きれいなアメ色のトロリとした果肉は栄養価が高く、ビタミンA、カルシウム、食物繊維などを多く含んでおり、健康果実としても知られている。

あんぽ柿(あんぽがき)

所在地 福島県伊達市
http://www.date-shi.jp/

文=CREA編集部

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