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ついつい食べ過ぎる年末年始は「胃腸疲れ」に注意! 【胃腸疲れ回復薬膳レシピ】を味方につけて2025年を健康的にスタートしましょう

CREA WEB / 2024年12月26日 11時0分

 年末年始は家族や仲間との集まりで、美味しい料理を囲む機会が増え、つい食べ過ぎてしまうことも多い時期。楽しいイベントで、普段よりも豪華な食事や脂の多い料理、アルコールを多く摂ることもあるでしょう。このような食生活では、知らず知らずのうちに胃腸に負担をかけてしまうことに。そこで今回は国際中医薬膳師のさとうあいさんに、胃腸をいたわる雑炊、汁もの、ドリンクを伺いました。

 薬膳では、胃腸が正常に機能することで、摂取した飲食物を消化吸収し、全身に栄養を供給することができると考えます。胃腸の機能が弱ると、食欲不振や消化不良に繋がり、疲れやだるさを引き起こす原因となるわけです。

 また、胃腸と関係が深い顔のパーツである、口の周りの吹き出物や唇の乾燥、口角が切れるなどのトラブルがみられることもあります。

 今回は、お家で簡単に作れる「胃腸疲れ」に効果的な薬膳レシピをご紹介します。楽しいひとときを過ごしつつ、体をいたわりながら、新年を健康にスタートしましょう。


忙しい毎日に手軽な調理で胃腸をいたわるレシピ3選

◆鯛とブロッコリーの卵雑炊


普段より食べ過ぎてしまったときにおススメの鯛とブロッコリーの卵雑炊。

 普段より食べ過ぎた、つい飲み過ぎた…と後悔したときに、消化を助け、胃腸を優しくケアすることができる薬膳レシピです。

 鯛はお腹の調子を整え、体力を回復してくれる食材。さらに、過度な飲食で胃腸が弱ると現れる症状、体の重だるさやむくみがあるときに、余分な水分を体外に排出する働きがあります。食べ過ぎからくる体の重さを感じた時には、鯛を活用してみましょう。

 最後にプラスする卵は、体に潤いを与えて、栄養を補ってくれます。飲食のし過ぎにより、口の渇きや体の乾燥症状、疲労感があるときにぴったりの食材です。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・真鯛:1切れ
・ご飯:2膳分
・ブロッコリー:30g
・卵:1個
・塩:適量

●作り方

(1)鯛の骨と皮を取り除き、食べやすい大きさに切ります。


鯛は骨と皮を除き、食べやすい大きさに切る。

(2)ブロッコリーは、粗くみじん切りにします。


ブロッコリーは粗みじんに切る。

(3)鍋に、ご飯、(1)の鯛を入れ、水をヒタヒタになるまで加えて加熱します。


鍋にご飯と(1)の鯛を入れ、水をヒタヒタになるまで加え加熱する。

(4)鯛に火が入ってきたら、(2)のブロッコリーを入れて加熱します。


鯛が白くなり、火が通ったらブロッコリーを加えて加熱する。

(5)塩で味を調え、中央にくぼみを作り、卵を割り入れます。


塩で味を調え、中央にくぼみを作り卵を割り入れる。

(6)お好みでポン酢や醤油、梅干しなどで味付けをし、卵を崩しながらいただきます。


好みでポン酢や醬油、梅干しなどで味付けをし、卵を崩しながらいただく。

◆カブと生姜のとろみスープ


体を内側から温めるカブと生姜のとろみスープ。よく噛んで召し上がれ。

 食べ過ぎや消化不良で、お腹の調子が気になるときにおすすめの薬膳レシピです。胃もたれを感じるときには、無理に食べないことも立派な養生です。しかし、食べないことにより力が抜けてしまうときには、温かいスープをよく噛んで召し上がってみてはいかがでしょうか。

 カブは内側から体を温め、消化を促進する働きがある食材です。寒い季節に旬を迎えるカブは甘みがあってやわらかく、ほっこりした美味しさがあります。

 舞茸は、体のエネルギーを高めてくれる効果をもつので、胃腸の疲れを感じるときに活用したいキノコのひとつ。舞茸と生姜の香りを楽しみつつ、体を内側からじんわりと温める薬膳スープです。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・カブ:1個
・カブの葉:適量
・人参:30g
・舞茸:1/2pc
・生姜:1片
・出汁:800ml
・醤油:小さじ2
・塩:適量
・片栗粉:小さじ2

●作り方

(1)カブは葉を切り落とし、皮を剥いて小角に切ります。人参、舞茸も同じように切ります。生姜は皮付きのまま千切りにします。


カブは葉を除き、皮をむいて小角切りに。人参、舞茸も同じぐらいのサイズに切る。生姜は皮ごと千切りに。

(2)鍋に出汁、(1)の野菜を入れて加熱します。


鍋に出汁と(1)の野菜を入れて加熱する。

(3)野菜がやわらかくなってきたら、塩、醤油で味を調え、刻んだカブの葉を散らします。


野菜がやわらかくなったら塩、醤油で味を調え、刻んだカブの葉を散らす。

(4)片栗粉を同量の水で溶き、鍋に回し入れます。ダマにならないよう、加えながらよく混ぜます。


片栗粉を同量の水で溶き、鍋に回し入れる。ダマにならないように、加えながらよく混ぜる。

(5)全体にとろみがついたら、器に盛り付けて完成です。


全体にとろみがついたら、器に盛り付けて完成。

◆りんご煮入りホット甘酒


りんご煮入りホット甘酒は二日酔いにも効果が期待できる。

 胃腸の働きを高めてくれるりんごと甘酒で仕上げた、体を温めながら消化を促進して疲労回復が叶う薬膳ドリンクです。

 りんごは、二日酔いにも効果があり、胃腸の調子を整えながら体に潤いを与えてくれる働きがあります。さらに、甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれ、疲れた胃腸を優しくサポートしてくれるため、年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎにおすすめです。

 お好みでプラスする黒砂糖は、血行を促進し、お腹を温める効果があります。忙しいときでも手軽に楽しめる温かい飲み物で、体をいたわってみてはいかがでしょう。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・りんご:2個
・甘酒:200ml
・黒砂糖:お好み

●作り方

(1)りんごは皮を剥いて角切りにします。


りんごは皮をむいて角切りにする。

(2)鍋に水と共に入れ、加熱します。


鍋に(1)と水を入れ、加熱する。

(3)途中、水が少なくなってきた場合は、何度か水を足しながら弱火で煮ます。りんごがやわらかくなったら、火を止めます。


水が少なくなってきたら何度か水を足しながら、弱火で煮る。りんごがやわらかくなったら火を止める。

(4)カップに(3)のりんご煮を入れます。


カップに(3)を入れる。

(5)上から温めた甘酒を注ぎます。


温めた甘酒を注ぐ。

(6)お好みで黒砂糖を振りかけて完成です。


好みで黒砂糖を加えて完成。

胃腸疲れを防ぎ、心身ともに健康な新年を

 年末年始の楽しい時間を過ごすためには、胃腸の健康を保つことが欠かせません。特に、消化を助ける食材や温かいお料理を意識すると、胃腸の負担を和らげることができるでしょう。

 たくさん食べて飲んで、楽しい食事の時間を過ごした後に、少し自分の体に目を向けてみる。疲れた胃腸や体をケアするご飯を食べてみる。それだけでも、立派な食養生になります。このように、何事もバランスが大事だと、薬膳では考えられています。

 心身ともに健康な新年を迎えるために、年末年始は自分の体に目を向け、今回お伝えした薬膳の知識を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

文・撮影=さとうあい

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