「韓国から海上主権を守る」金正恩氏、新型対艦ミサイル試射を現地指導
デイリーNKジャパン / 2024年2月15日 16時33分
北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が14日午前、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)海軍に配備される新型地対艦ミサイル「パダスリ(ミサゴ)6」型の発射実験を指導した。
朝鮮労働党中央委員会の朴正天(パク・チョンチョン)、趙春龍(チョ・チュンリョン)の両書記、金正植(キム・ジョンシク)副部長、ミサイル総局の張昌河(チャン・チャンハ)総局長(陸軍大将)、北朝鮮軍の金明食(キム・ミョンシク)海軍司令官(海軍大将)、海軍東海艦隊のパク・グァンソブ司令官(海軍中将)、海軍西海艦隊のパン・ソンファン司令官(海軍中将)、キム·ヨンソン海軍副司令官(海軍少将)と東海(日本海)・西海艦隊司令部のミサイル部長が同行した。
パダスリとはミサゴのこと。パダは海でスリはタカ科となる。ミサゴはタカの一種で魚を好んで食べることから日本では魚鷹(ウオタカ)、韓国語ではムルスリ(水鷹)ととなる。
同通信は、「発射されたミサイルは約1400秒間、東海の上空を飛行して目標の船を命中打撃した」という。
金正恩氏は試射の結果に満足し、「韓国かいらいが国際法的根拠や合法的名分もない幽霊線である『北方限界線』という線を固守してみようとあがき、第3国漁船および船舶の取り締まりと海上巡察といった口実を設けて各種の戦闘艦船をわが水域に侵犯させ、主権を深刻に侵害している事実について想起させて、今やわれわれが海上主権をいわゆる修辞的表現や声明、発表文で守るのではなく、実際の武力行使、行動で徹底的に守らなければならない」と述べた。
また、延坪(ヨンピョン)島と白翎(ペンニョン)島で軍事的備え態勢を強めるよう指示し、「朝鮮西海に幾つの線が存在するかは重要でなく、また是非を論じる必要もない、明白なのはわれわれが認めている海上国境線を敵が侵犯する際には、それをすなわちわれわれの主権に対する侵害、武力挑発に見なすということである」と強調した。
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