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【中国の餃子】餃子は薬だった!?奥深い餃子の歴史に思わず納得

楽天レシピ デイリシャス / 2016年8月23日 7時0分

【中国の餃子】餃子は薬だった!?奥深い餃子の歴史に思わず納得

最近大ブームになっている「餃子」は、ご存知の通り、元々中国から伝われました。中国は焼き餃子ではなく、水餃子が一般的だと知っている人も多いでしょうが、面積の広い中国は、実は省や地域によって様々な餃子(中国語:饺子・ジャオズ、チャオズ)があります。この連載では、そんな中国の餃子をご紹介します。

餃子の由来と伝承

中国には餃子の由来についてたくさんの伝承や民話があります。その中でも特に一般的なのは、初めて餃子を作ったのは漢方医学の名人張 機(又は張 仲景、150年? - 219年)だというものです。

ある寒い冬の日に、張 機は家に向かっていました。その帰り道にとても貧しい村を通りかかりました。その村には寒さをしのぐのに十分な服も、体を温める食べ物もなく、村の人たちは耳に凍傷を起こしていました。これを見た張 機は村の人たちを助けたいと思い、体を温めるスパイスや漢方薬をラム肉と一緒に煮込み、完成したシチューを小分けにし、小麦粉で作った皮で包み、それを温かいスープに入れて、村の人々に振る舞いました。

それから張 機は冬の間中ずっと料理を作り続けました。すると、旧正月の大晦日までに村人たちの凍傷がみるみるうちに治っていきました。喜んだ村の人々はこれをお祝いするため、張 機が作っていた料理を再現し、大晦日の夜に食べるようになりました。この料理こそが餃子の原型だと言い伝えられています。

現在の餃子文化

研究によると、実際には前漢時代(紀元前206年 - 8年)には、既に餃子に似た料理が作られており、初唐の遺跡から餃子の残りが見つかっていることから700年頃にはお祝いの料理として一般的に食べられていたのではないかと考えられています。現在の中国では正月に限らず一年中食べられていますが、特に中国の北部では大晦日の夜に親戚が集まり、餃子を一緒に作って食べるのが年越しの習慣として残っています。実は日本語の単語「ギョーザ」も東北部の山東省の発音から来ているんですよ。

日本で餃子と聞いて思い浮かべるのは「焼き餃子」かと思いますが、中国といえば、「水餃子」か「蒸し餃子」が一般的です。また日本のようにおかずとして食べるのではなく、主食として食べるのも異なるポイントです。

私は餃子のことをもっとよく知るため、中国各地を旅してその土地の郷土料理といえる餃子を食べてみようと思っています。水餃子は歴史がとても古いので、研究しがいがありそうだし、蒸し餃子は特に南部で好まれていることからも、南部の文化や風土と関連性が強くありそうだと考えています。

私が旅先で仕入れた餃子の知識は、この連載で皆さんにお伝えしていきますので、是非楽しみにしていてくださいね。

(テキスト: グレイス・チョイ)

チョイ氏と放送作家・安野智彦氏の日本VS中国の餃子談義、『中国には焼き餃子がある?「焼く派」の日本人と「蒸す派」の中国人の美味しい餃子談義』はこちら(http://recipe.rakuten.co.jp/news/article/849/?l-id=daylicious_20160823_1)。

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