【中部大学】アルカリ水溶液でA型インフルエンザウイルスが不活化されるメカニズムを解明 ― 感染症予防に新たな可能性 ―
Digital PR Platform / 2024年11月29日 20時5分
以上の研究結果は、ウイルス感染症を予防する新たな消毒剤として、アルカリ水溶液が有望であることを示している。
詳しい研究内容はウイルスの専門誌Virusesに掲載された論文に記載した。
●論文の情報
・雑誌名: Viruses
・論文タイトル:Effects of Alkaline Solutions on the Structure and Function of Influenza A Virus
・著者:Manato Seguchi, Seiji Yamaguchi, Mamoru Tanaka , Yukihiro Mori, Masato Tsurudome and Morihiro Ito
・DOI: 10.3390/v16101636
・URL: https://doi.org/10.3390/v16101636
●用語解説
注1 スパイク
ウイルスの表面に見られる突出物(トゲ)の部分。スパイクが宿主細胞表面に存在する対応受容体に結合し、さらにエンベロープと細胞膜の膜融合を誘導することにより、ウイルス遺伝子が細胞内に移行して感染が成立する。
注2 エンベロープ
ウイルスの一番外側を覆う脂質二重膜の構造(体)。ウイルスの遺伝情報を持つDNA あるいはRNA はカプシドと言うタンパク質の膜に覆われている。さらにウイルスは、カプシドがエンベロープで覆われたエンベロープ型とむき出しのノンエンベロープ型に分類される。エンベロープ型ウイルスにはコロナウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風疹ウイルスなど、ノンエンベロープ型ウイルスにはノロウイルスやロタウイルスなどがある。
注3 ウイルス感染力価
ウイルス力価とも言う。試料中に含まれる感染性のあるウイルス量のこと。定量法には実験動物や培養細胞などを用いた様々な手法があり、「PFU(プラーク形成単位)」「TCID50(50%培養細胞感染価)」「ID50(50%感染量)」などの単位で表される。
▼お問い合わせ先
【研究内容について】
中部大学大学院 生命健康科学研究科 生命医科学専攻
伊藤守弘 教授
電子メール m-ito@isc.chubu.ac.jp
電話 0568-51- 7054
▼本件に関する問い合わせ先
中部大学 学園広報部広報課
TEL:0568-51-7638
メール:cuinfo@office.chubu.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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