風邪・インフルエンザにかかってしまった! 重症化させないためには?
Digital PR Platform / 2024年12月11日 10時0分
1.感染症の早期快復を意識した食事
●感染症を意識した腸活、救世主はタウリン
腸は免疫の70%以上を担う重要な器官で、小腸に存在する「パイエル板」は免疫細胞が活発に働く拠点です。腸内環境を整えることで、感染症の重症化リスクを下げることが期待できます。
実は腸の免疫細胞の助けになるのが、イカ、タコ、牡蠣などの魚介類に多く含まれるタウリン。タウリンは損傷した腸管バリア機能を改善して腸管の微細炎症を抑え、免疫低下時のパイエル板の減少を抑制することがわかっています。
また、特定の腸内細菌叢を増加させて腸内細菌叢の構成を調節する働きもあります。タウリンは体内で胆汁酸と結合し、タウロコール酸やタウロデオキシコール酸など呼ばれる抱合胆汁酸を生成し、抱合胆汁酸は腸内細菌によって代謝されデオキシコール酸やリトコール酸などと呼ばれる二次胆汁酸を生成します。これらの二次胆汁酸には抗菌活性があり、病原性細菌の増殖を抑制し、腸内環境を整えることにつながるのです。
また今年の11月、タウリンには、感染症に罹ってしまった際に長引く疲労などの症状を抑制する可能性があることも発表されました。
ウイルスを退治するために炎症性サイトカインが発生しますが、その悪影響として痛み、咳、鼻水などの症状を引き起こします。このサイトカインの異常発生(サイトカインストーム)が重い症状につながりますが、タウリンがこの異常を抑制する可能性があることが明らかになったのです。
さらにタウリンには細胞の抗酸化作用や保護効果もあり、体内の様々な臓器の慢性炎症を抑制してくれることもわかっています。
●乳酸菌や食物繊維など、平常時の腸活フードの摂り方にも注意
腸内環境を整えるためのふだんの腸活では、ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品や食物繊維が有効ですが、感染症罹患時は、胃腸の働きが低下していることもあり、注意が必要です。
日本人を含む多くの成人は、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の分泌が十分でないため乳糖を消化しづらい場合があり、感染症罹患時の胃腸が弱っている際は、この問題がさらに顕著になり、下痢やガスの発生を引き起こす可能性があります。乳酸菌を摂取する場合は、乳糖を含まない発酵食品(乳糖ゼロのヨーグルトやお漬物など)を選ぶのが良いでしょう。
また、消化されない食物繊維が腸内に多量に存在すると、腸の動きが不規則になり、腸管の疲労を増大させます。感染症罹患時は、りんごやバナナに含まれるペクチンなどの水溶性食物繊維であれば刺激の少ない整腸作用が期待できます。よく煮込んだ野菜スープも、腸への負担が少ないです。水溶性食物繊維のβ-グルカンを含む大麦や全キノコ類を煮込んで柔らかくして食物繊維を摂るのも良いでしょう。
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