シュローダー 2025年市場見通し パブリック市場とプライベート市場における投資機会
Digital PR Platform / 2024年12月12日 10時1分
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ヨハナ・カークランド
グループCIO
良好な経済を背景にリスク性資産は2025年も好調に推移すると考えますが、安定的なポートフォリオを構築するためには、分散投資が不可欠です。
米国大統領選挙の結果を受けて、次期トランプ政権がどのような政策を実施するのか、終わりのない憶測を呼んでいます。このような状況では、一歩引いて、大局的なトレンドに焦点を当てることが重要であると考えます。
多極化する世界、より積極的な財政政策の実施、過去10年にわたる低金利環境からの脱却など、足元の投資環境は変化しています。引き締め的な財政政策やゼロ金利環境、世界貿易の自由化などに象徴される世界金融危機後の市場環境は、欧米諸国の市民にとってうまく機能せず、よりポピュリズム志向の政策が支持を集めました。
俯瞰的な観点でみると、トランプ氏が掲げる財政政策や関税引き上げは、このような大局的なトレンドに沿ったものであることがわかり、この流れをさらに加速させることでしょう。この点において、トランプ氏が前政権時代に引き上げた関税をバイデン米大統領が再度引き下げなかったことは留意しておくべきでしょう。
このような潮流は、2025年の金融市場にとって何を意味するでしょうか?政治的なリスクは存在するものの、経済環境は依然として堅調です。インフレは沈静化に向かっており、欧米では金利が低下しています。シュローダーのマルチアセット・チームでは、「世界経済はソフトランディングを達成する」との見方をベースラインシナリオとして想定しており、2025年にかけて、経済成長は再加速すると予想しています。
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直近の勝ち組企業以外における投資機会
株式市場に焦点を当てると、S&P500種株価指数は割高に見えるものの、一部の大型銘柄を除くと割高感が緩和するほか、米国以外の株式市場においてはバリュエーションは妥当な水準にあるようにみえます。株式投資家は、一部の大型銘柄が株式市場の上昇を牽引することを見慣れてしまいましたが、この傾向は変わりつつあります。
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