1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

シュローダー 2025年市場見通し                パブリック市場とプライベート市場における投資機会

Digital PR Platform / 2024年12月12日 10時1分

特に、トランプ次期大統領が規制緩和や法人減税を掲げていることを踏まえると、米国ではより広範な株式市場に上昇が波及する可能性があると考えています。


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2027/100801/500_296_202412110900136758d60dc2dca.jpg


米国以外については、トランプ氏が公約として掲げる関税引き上げが全面的に実施された場合、貿易が重要な焦点となるでしょう。全面的に関税引き上げに踏み切ることは実際には難しいかもしれませんが、関税を巡る不確実性の高まりは、米国企業のリショアリングを促すでしょう。その結果、米国経済の成長を押し上げる一方、近隣諸国の経済成長の妨げとなる可能性があります。ただし、その影響を相殺するために、米国以外の地域ではより積極的な金融緩和が行われると考えます。

このように、株式市場は2025年も堅調に推移するとみていますが、直近の勝者以外にも目を向けることが重要であると考えます。

また、投資家のポジティブな見通しから株式市場のバリュエーションが高騰するにつれ、リスクが高まっていることにも注意が必要です。特に、米国10年債利回りが4.5%~5.0%程度の水準になると、株式市場の上昇モメンタムが減速するとみています。債券の相対的なバリュエーションの魅力度が高まるほか、金利上昇により企業の借入コストが上昇することも影響します。

上述したように、ソフトランディングをベースシナリオとして想定していますが、リスクシナリオとして、米国経済が景気後退に陥ることではなく、「過熱しすぎること」を想定しています。トランプ氏が掲げる移民規制や民間企業を優遇する政策は、米国インフレが再燃するリスクを高め、米連邦公開市場委員会(FRB)の利下げ幅を抑制する可能性があります。

債券は魅力的なインカムを提供

次に、債券に焦点を当てたいと思います。前述のように、足元の市場環境は、2010年代のデフレ環境やゼロ金利環境とは全く異なる状況にあると考えます。このような環境下、債券は株式との逆相関性を発揮しない可能性があります。

しかし、インカム獲得源としての機能が回復していることを踏まえると、引き続き、債券をポートフォリオに組み入れることは有用です。また、世界各地で財政・金融政策の規模や方向性が異なることも、債券と為替におけるリラティブトレードの機会を提供すると考えます。そのほか、企業のバランスシートが堅調であることは、クレジット資産にとって支援材料となっています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください