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聖心女子大学グローバル共生研究所が招聘研究員のさかなクンと「HAPPYギョ食プロジェクト」を実施 ― 低利用魚のクロダイを学生が大学内の畑で育てたハーブと調理し、美味しさを再発見

Digital PR Platform / 2024年12月18日 8時5分

聖心女子大学グローバル共生研究所が招聘研究員のさかなクンと「HAPPYギョ食プロジェクト」を実施 ― 低利用魚のクロダイを学生が大学内の畑で育てたハーブと調理し、美味しさを再発見



聖心女子大学グローバル共生研究所(東京都渋谷区、所長:植田誠治)は11月28日、招聘研究員のさかなクンとともに「HAPPYギョ食プロジェクト」を実施。市場に出回らない低利用魚のクロダイを、園芸クラブの学生が大学内の畑で育てたローズマリー等と調理し、魚食について学んだ。




 「低利用魚」とは、水揚げしても市場にほとんど出回らない魚の総称。漁獲量が少ない、知名度が低い、見た目が悪い、規格外のサイズなど、さまざまな理由でスーパーに並ぶことがない。釣り人の間では比較的名の知れた「クロダイ」もそのような低利用魚の仲間だが、実はきちんと調理をすれば美味しく食べることができる。

 低利用魚について学び、実際に低利用魚を食べて美味しさを知ることを目的として、聖心女子大学グローバル共生研究所は「HAPPYギョ食プロジェクト(※1)」を開催した。同大のカフェレストラン「La Mensa jasmin(ラ メンサ ジャスミン)」を会場とし、学生26名が参加。招聘研究員のさかなクンから低利用魚について講義を受け、その後、低利用魚「クロダイ」を使用したメニューを実際に試食した。

 現在、世界で認められている魚類約30,000種のうち、日本では約4,500種が分布しているが、全国的に食用として流通しているのは約100種。さらに、日常的に食卓に上る魚は約20~30種となる。食用として流通しない魚は、主に魚油・飼肥料や養殖用餌料などにされるという。


 今回、プロジェクトのために全国漁業協同組合連合会の協力で、低利用魚の「クロダイ」1.2kg×8尾を仕入れたが、クロダイ自体には値段がつかなかった。クロダイは雑食で、食べたものによっては臭みが出たり、鮮度が落ちやすいことなどから「不味い」という評価を受けることが多くある。また、縁起の良い赤色の真鯛とは異なり、黒色のクロダイは「おめでたくない」印象があることなどから、あまり市場に出回らず、値段がつくことがほとんどない。

 そんな「おめでたくない」クロダイを「めでたく」美味しく食べるために、今回のプロジェクトでは、クロダイを園芸クラブの学生が育てたハーブ(※2)を使った香草パン粉焼きにし、赤いトマトソースを添えた。参加した学生からは「気候変動の影響により日本近海で獲れる魚の種類にも変化が見られると知り、日頃学んでいる環境問題やSDGsがより身近になった」「講義を通して、私たちの食卓に並んでいる魚はほんの一部でしかないことを学んだ」「低利用魚であるクロダイを食べるのは初めてだったが、ハーブの効果もあり、臭みもなく、美味しく食べることができた」「学内で育てたハーブが役立ち嬉しく思った」といった感想があった。

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