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日本女子大学目白キャンパスで第18回「平塚らいてう賞」贈賞式を開催

Digital PR Platform / 2024年12月23日 14時5分


■受賞スピーチ(要旨)
<顕彰> 国連NGO国内女性委員会 委員長 鷲見八重子 氏
研究・活動テーマ:「『国連とともに、女性・人権・平和のために』活動する」
 このたびは、第18回平塚らいてう賞「顕彰」の部門に選定していただき、誠にありがとうございました。
 国連NGO国内女性委員会は、1957年設立のNGO団体です。敗戦国の日本が国連に加盟したのは1956年12月のこと。当委員会は、その翌年、間髪をいれずに創設されました。当時の参議院議員市川房枝、そして国連総会第3委員会への初代代表となる藤田たき等、戦前アメリカで民主主義を学んだ女性たちの尽力によるものです。市川房枝は、国連総会日本政府代表団にぜひとも「民間女性」を加えるよう重光葵外務大臣に直談判し、そのポストを確保したのでした。以来、当委員会が推薦する民間の女性が、私たちNGOからの要望を反映させる機会を持ち続けています。
 当委員会は、現在7団体と個人会員28名で構成されていますが、今後とも先達が築いてこられた伝統を守り、国連総会へ民間女性を推薦する委員会として、その職責をはたしてまいります。皆様のさらなるご鞭撻とご支援をお願い申し上げます。


<奨励> 久保田茉莉 氏(日本体育大学 体育学部体育学科 特任助教)
研究・活動テーマ:「人間の尊厳とジェンダー平等に基づく新たな性売買規制の模索」
  このたびは、平塚らいてう賞を賜り誠にありがとうございます。私は、憲法学の立場からジェンダー研究に取り組んでおります。今年9月には、軍隊内男女平等について検討した著書、『軍隊への男女共同参画――女性の権利の実現と軍事化の諸相』(日本評論社)を上梓いたしました。フェミニズムと平和主義を架橋したいという思いで研究してまいりましたので、女性解放運動と平和運動に力を尽くした平塚らいてうの名を冠した賞をいただけるとは、この上ない光栄でございます。
 近頃は、フランスの性購買処罰法を参考に、日本における性売買規制のあり方を模索しております。性売買に対しては、平塚らいてうの時代から、廃娼運動という形でのアプローチがなされてきました。しかしながら今でもなお性売買は行われ、女性の尊厳は損なわれ続けています。暴力、搾取、差別の一形態である性購買が公然と罷り通る世の中では、男女平等の実現など不可能であり、性売買根絶のための理論構築及び制度設計が必要です。フランスの法律に学ぶことは、日本における女性の地位を向上させる一助になると確信しております。賞の名に恥じぬよう、今後も女性解放に向けた研究に邁進してまいります。

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