日本女子大学目白キャンパスで第18回「平塚らいてう賞」贈賞式を開催
Digital PR Platform / 2024年12月23日 14時5分
<奨励> 聶 逸君 氏(日本女子大学 人間社会研究科社会福祉学専攻 博士課程後期)
研究・活動テーマ:「女性の就業行動は女性と子ども生活安定性への影響」
このたびは、平塚らいてう賞という栄誉ある賞を賜り、心より感謝申し上げます。私は、女性の就業行動が女性自身および子どもの生活安定性に与える影響について研究を進めております。日本社会では、出産や育児を機に女性が離職や非正規雇用を余儀なくされる現状が、女性の自立や家庭の安定に深刻な影響を及ぼしています。この課題の本質を明らかにし、女性が自立しつつ、家庭と社会で平等な地位を築ける環境を模索しております。
平塚らいてう氏が1911年に創刊した『青鞜』で掲げた「元始、女性は実に太陽であった」という言葉には、女性が自立し、自らの人生を主体的に切り開くべきだという力強いメッセージが込められています。この理念は、現代の女性が直面する雇用や家庭の課題を解決する上で、依然として重要な指針であると考えております。私の研究では、福祉国家におけるフレキシキュリティ政策の実効性を参考に、育児期の女性がキャリアを継続できる柔軟な働き方や安定した雇用環境の整備を提案しています。こうした取り組みは、女性の自立を支え、男女共同参画社会の実現に資するものと確信しております。この賞を励みに、さらなる研究に邁進し、女性と子どもがより安定し豊かな生活を築ける社会の実現に向けて努めてまいります。
<特別>消化器外科女性医師の活躍を応援する会(AEGIS-Women) 会長 河野恵美子 氏
研究・活動テーマ:「女性医師・研修医・医学生の消化器外科領域への参画を促進し、活躍の場を広げる」
このたび、消化器外科女性医師の活躍を応援する会(AEGIS-Women)は、第18回 「平塚らいてう賞」特別賞を受賞いたしました。当会は、女性医師の消化器外科領域への参画促進、キャリアの継続、そして活躍の場を広げることを目的に活動してきました。これまで、女性消化器外科医は妊娠・出産・育児などのライフイベントの影響のみならず、差別的な待遇により手術の執刀機会が限られ、キャリアアップの道が閉ざされるなど、多くの困難に直面してきました。しかし、2023年7月の日本消化器外科学会総会において、女性医師に同等の執刀機会を与えることを約束する「函館宣言」が出されるなど、状況は改善の兆しを見せています。当会が独自に女性消化器外科医の研修やネットワーキングの機会を設け、消化器外科学会などの外科系諸学会に女性消化器外科医の地位向上を働きかけてきた成果と考えています。今回の受賞を励みに、今後も女性消化器外科医の活躍を支援し、医学界および社会への貢献を続けてまいります。
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