【大京】家庭用ルームエアコン1台で全館空調 マンション向け新全館空調システムを研究開発

システムのコンパクト化で既存マンションへの導入を実現

株式会社大京（本社：東京都渋谷区、社長：細川 展久）およびフジモリ産業株式会社（本社：東京都新宿区、社長：久下 典宏）は、このたび、東京大学 前真之准教授、東京理科大学 高瀬幸造准教授らとの共同研究により、マンション向け新全館空調システムを開発しましたのでお知らせします。

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本空調システムイメージ



一般的なマンションは、各部屋に家庭用ルームエアコン（以下、エアコン）を設置し、室内温度・湿度を管理します。昨今の異常気象の影響による猛暑や寒波により、エアコン利用の重要性が増す中、大京および共同研究者らは、リビング・ダイニングのエアコンを活用しながらマンションの各居室を空調する全館空調システムの共同研究※1を2022年10月より開始しました。

これまでの実証実験では、住戸の断熱および空調・換気設備計画の複数シミュレーションや、従来の個別空調システムと比較検証するとともに、2024年4月からは空調設備部材メーカーのフジモリ産業など複数の企業と共同で実用化に向けた開発を進めてきたところ、このたび、マンションの限られた天井裏の空間にコンパクトな空調設備部材を設置することで、エアコン1台で全館空調を実現する仕組み※2を実現しました。本システムは、下がり天井でも居住空間に極力圧迫感を生じさせることなく設置ができるため、新築マンションのみならず既存マンションへの導入※3も可能です。

大京は、業界に先駆けてZEH-Mなど環境に配慮した住まいの開発に取り組んでいます。今後も新築マンションや既存マンションなど、より省エネ性能が高く快適で健康的な住まいの実現に努めてまいります。

※1 2022年10月28日付リリース：大京・東京大学の産学連携で「快適・省エネ」の室内空間を実現 マンション向け新しい空調・換気システムの共同研究を開始（https://www.daikyo.co.jp/news/dev/files/press_20221028.pdf
）
※2 特許出願済み
※3 断熱性能や天井の構造など、一定の要件を満たす必要があります。


1. 全館空調について
本システムは、エアコンから出た気流を天井の吸込口と天井内のダクトを介して各部屋に送ります。