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米国標準化コンペ第2ラウンド 日本発のデジタル署名方式公開 ――「QR-UOV」方式の仕様を公開、量子コンピュータ時代にも安全に利用可能――

Digital PR Platform / 2025年1月20日 16時4分

 デジタル署名方式QR-UOVは、数値の行列で表現されていたUOVの公開鍵を剰余環(QR)(注4)と言われる代数系の多項式として表現することにより、安全性を低下させることなく公開鍵のデータサイズ削減を実現しています(図2)。QR-UOVはUOVと同様に短い署名と高速な検証を実現する方式でかつ、UOVの課題となっている公開鍵サイズを大幅に削減する方式として優位性を持っています。NIST標準化第1ラウンドの結論が2024年10月に発表され、欧米を中心とした研究機関などから候補方式14件が進出し、日本発の方式としてQR-UOVが唯一選ばれました。
 NISTは今後数年で標準化方式を選定するとしています。本研究チームは引き続き、QR-UOVの標準化採択に向けて、量子計算機の時代にも安心・安全なセキュリティを維持する技術の研究開発を進めていきます。


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2341/102545/500_424_20250120091336678d95309461e.JPG

〇関連情報:
「プレスリリース①量子コンピュータでも解読できない安全な暗号技術を開発 ~ データサイズが小さく効率的なデジタル署名 -QR-UOV- ~」(2021/11/24)
https://www.i.u-tokyo.ac.jp/news/press/2021/202111241931.shtml


3:発表者・研究者等情報
東京大学大学院情報理工学系研究科
 数理情報学専攻 高木 剛 教授

日本電信電話株式会社 サービスイノベーション総合研究所
 古江 弘樹 研究員, 小菅 悠久 主任研究員, 山越 公洋 主任研究員, 秋山 梨佳 研究員, 中邑 聡史 研究員, 折原 慎吾 主任研究員, 金城 皓羽 研究主任

九州大学マス・フォア・インダストリ研究所
 先進暗号数理デザイン室 池松 泰彦 准教授

長崎県立大学 情報システム学部
 情報セキュリティ学科 星野 文学 教授

4:論文情報
タイトル:QR-UOV
著者:Hiroki Furue, Yasuhiko Ikematsu, Fumitaka Hoshino, Tsuyoshi Takagi, Haruhisa Kosuge, Kimihiro Yamakoshi, Rika Akiyama, Satoshi Nakamura, Shingo Orihara, Koha Kinjo
会議名: NIST Post-Quantum Cryptography: Round 2 Additional Signatures
https://csrc.nist.gov/Projects/pqc-dig-sig/round-2-additional-signatures

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