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米国標準化コンペ第2ラウンド 日本発のデジタル署名方式公開 ――「QR-UOV」方式の仕様を公開、量子コンピュータ時代にも安全に利用可能――

Digital PR Platform / 2025年1月20日 16時4分

※上記の仕様書の概要については以下のシンポジウムで発表予定
タイトル:NIST PQC Additional Signatures Second Round Candidate: QR-UOV
著者:上記の仕様書と同じ
会議名:暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2025)
https://www.iwsec.org/scis/2025/

5:研究助成
 本研究は科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 CREST「数学・数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会課題解決に向けた展開」研究領域(研究総括:上田修功)における研究課題 JPMJCR2113「ポスト量子社会が求める高機能暗号の数理基盤創出と展開」の支援により実施されました。また、本研究はJSPS 科研費 JP22K17889, JP24K02939の助成を受けたものです。

<用語解説>
(注1)デジタル署名:電子データに対する署名機能を実現する暗号技術で、データの改ざんやなりすまし防止の用途で電子契約書などに用いられています。

(注2)量子計算機:量子力学の原理を計算に用いた計算機で、従来の計算機で解くには膨大な時間を要する問題を効率的に解くことができます。特に暗号分野では、現在普及している暗号技術が帰着する数学的問題を効率的に解く量子アルゴリズムが発見されていることから、耐量子計算機暗号への移行に向けた取り組みが活発になっています。

(注3)多変数多項式問題:多変数多項式からなる連立方程式を解く問題で、パラメータの選び方により求解が困難となることが知られています。

(注4)剰余環(QR):足し算と掛け算が可能な代数系を特定の部分集合で割ることにより得られる、新しい足し算や掛け算が可能となる代数系を指します。今回の場合、多項式の割り算から得られる余りを計算することにより、新しい足し算や掛け算が可能となる代数系を得ることができます。

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