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【名古屋大学】日本人は困っている人への同情が低い ~社会支援行動と文化的背景の関係性を解明~

Digital PR Platform / 2025年1月20日 14時5分

【成果の意義】
 日常生活において直面する困難や精神的苦痛、そしてストレスフルな出来事に対して適切に対処することは、心身の健康を維持する上で重要です。その対処法の1つとして、他者からの励ましやアドバイスに代表される社会的支援があります。しかしその支援の求めやすさは、人々が暮らす文化環境における関係性のあり方に大きく影響を受けます。関係調和を重視する東アジア文化の特徴を背景に、従来、指摘されていたのは、関係懸念(他者に支援を求めることの負荷によりその対人関係が壊れてしまうことの恐れ)による関与でした。
 本研究では、これに代わる新しい可能性として、困っている人への同情や思いやりといった共感的関心による効果を検討し、共感的関心や他者の利他行動への期待が日本において低いこと、共感的関心の低さの背景に困難や苦痛に対する文化特有の解釈が関連していることを明らかにしました。そして本研究の意義として、このような理論的な新しさに加え、共感的関心を高めるような介入策が社会的支援の要請を容易なものとし、その結果心身の健康の維持に寄与する可能性を示した点も挙げられます。
 本研究は、科研費(21J13794, 23K18974)の支援のもと行われました。

【論文情報】
雑誌名:Emotion
論文タイトル:Empathic concern promotes social support-seeking: A cross-cultural study.
著者: Shaofeng Zheng, Rina Tanaka (名古屋大学), and Keiko Ishii (名古屋大学)
DOI: 10.1037/emo0001451




▼本件に関する問い合わせ先
名古屋大学広報課
TEL:052-558-9735
FAX:052‐788-6272
メール:nu_research@t.mail.nagoya-u.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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