【中部大学】中部大と綿半トレーディング、サボテンの利活用に向けた政府系プロジェクトを始動--作物や食品としての価値を科学的に解明、社会実装に向けた基盤構築へ--
Digital PR Platform / 2024年2月5日 14時5分
(1)地球温暖化・世界人口の増加:世界の気温が21世紀末には最大 2.6〜4.8℃上昇し、作物の結実阻害と品質低下、病虫害の大量発生を招く(政府間パネルIPCC予測)。2050年には世界人口は約100億人に達し、食料増産(現在の1.6倍)の必要性が生じる。
→サボテンは40℃を越える高温下・乾燥~多雨環境で生育可能であり、地球温暖化に対応できる。世界30ヶ国で食材として利用されており、2017年には国連食糧農業機関(FAO)が「サボテンが世界の食料危機を救う作物になりうる」との見解を表明(食料として国際的な位置づけ)。
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(2)我が国における農地面積の減少、農業者の高齢化:農地面積は最大であった 1961年に比べて約172万ha減少し、一方で耕作放棄地面積は増加している。
→サボテンは種子ではなく成熟茎節から栄養繁殖するため、毎年播種する必要がない(生産管理の軽減)。また農機や不要で初期投資が安く、かつ省力的な栽培が可能であり、高齢化が進む地域での栽培も可能である(荒廃農地・耕作放棄地の再活用)。
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(3)我が国の食料自給率の長期的低下傾向:農林水産省統計2021年度ではカロリーベースで38%、生産額ベースで69%、飼料自給率25%。
→サボテンは過酷な条件で栽培できる有用な野菜・飼料の候補となる(農産物自給率向上)。
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(4)化学農薬および化学肥料の使用量低減。
→作物栽培には病虫害防除のための農薬が不可欠だが、我が国では病害虫によるサボテンの被害はほとんど報告されておらず、化学農薬の散布をあまり必要としない。また低栄養土や岩場でも栽培が可能であり、化学肥料の施肥を必要としない(化学農薬と化学肥料の使用量削減)。
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(5)農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現
→荒廃農地・耕作放棄地の再活用によるCO2吸収の増加が可能。ウチワサボテンは5 m以上に生育しバイオマスが大きい。またCO2吸収量はスギやヒノキと比較しても高く、森林火災のリスクが非常に低い。さらに乾燥地だけでなくカンボジア等の多雨地域でも旺盛に生育できる。
▼本件に関する問い合わせ先
中部大学 学園広報部広報課
TEL:0568-51-7638
メール:cuinfo@office.chubu.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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