マーケティングリサーチ業務への生成AI活用検証を開始

（1）設問設計
　アンケート調査業務には、お客様が調査に求める要望を正確に理解し、調査項目（質問文）を作成することが求められます。本検証では、大規模言語モデルを活用した自然言語処理技術により、要望をAIに学習させ、Excel調査票からWebアンケート調査票の設問表示条件コードの自動生成と、設問項目の整合性を検証します。

（2）構造化データの分析
　構造化データの分析には、データの整形や統合、特異点の検出などの処理が必要です。これらの処理を、生成AIを用いて、データの整形や統合の自動化と合わせて、人が行うより高精度な特異点の検出手法の確立を目指します。

（3）非構造化データの集計・分類
　アンケートにおける自由回答項目の回答などの非構造化データの集計や分類は、人手による作業が必要であり、時間とコストがかかります。非構造化データの集計・分類といった定性分析に生成AIを活用した手法の確立やツールの開発を行い、効率化・作業期間の短縮を図ります。

【今後について】
　本検証による実効性評価を2024年2月末までに行い、同年3月中にインテージの実業務での運用を目指します。加えて、本検証で得られた生成AI活用の知見をアンケート調査以外のマーケティングリサーチ業務へ展開することを図ります。

【エンドースメント】
　このたびのリサーチ業務への生成AI適用の実効性検証開始の発表を心より歓迎いたします。
　VUCAの時代と称される通り、市場の変動制・不確実性の高まりは留まることを知らず、マーケットデータの重要性もまた増している状況において、リサーチ業務そのものにも大きな変革が求められています。AI活用をその変革の第一歩として、NTTデータ先端技術様のご支援によるリサーチ業務の高度化・効率化により、より時代に合ったサービスの提供につながるものと期待しております。
　今後も、AIとデータ活用のさらなる高度化と拡大に向けてNTTデータ先端技術様との協業を深めながら、お客様企業のマーケティング課題を解決するよりよいサービスの提供を行ってまいります。
株式会社インテージ ITマネジメント部 部長 川口 雅樹

【株式会社インテージについて】
　株式会社インテージは1960年に創業。世界9の国と地域に拠点を持ちマーケティングリサーチ／インサイト事業でアジアNo.1＊のインテージグループを牽引し、国内外の企業・団体のマーケティング活動をトータルサポートしています。
　「生活者理解の深化」と「データ活用の高度化」により顧客ビジネスの未来創造を支え、「Create Consumer-centric Values ～お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」という事業ビジョンの実現を目指しています。
＊「ESOMAR's Global Top-50 Insights Companies 2023」に基づく（グループ連結売上高ベース）

（1）所在地：東京都千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
（2）代表者：代表取締役社長 檜垣 歩
（3）事業内容：マーケティングリサーチ、データ解析、デジタルマーケティングなどにより、生活者と顧客企業をつなぎ、マーケティング活動を支援。
（4）URL： https://www.intage.co.jp/

＊文中の商品名、会社名、団体名は、一般に各社の商標または登録商標です。

【本件に関するお問い合わせ先】
■製品・サービスに関するお問い合わせ先
NTTデータ先端技術株式会社
ソフトウェアソリューション事業本部
デジタルソリューション事業部
デジタルイノベーション担当
松澤、中澤、加藤
Mail：[e-mail]