6G時代の多様なサービスの効率的実現をめざし、コンピューティングとモバイルネットワークの融合に成功 ~ネットワークで計算処理を支援することで端末側の負担を軽減可能に~
Digital PR Platform / 2024年2月21日 15時6分
2.新たなコンピューティングとモバイルネットワーク連携機能(ISAP)の提案
ISAPでは、コンピューティング機能を融合したモバイルネットワークアーキテクチャを構成する技術要素として以下を実現する技術です。
A. 端末のモバイルネットワーク接続状態に合わせたモバイル回線への計算サービス設定
B. クラウド側のサービスの利用状態の変化に合わせたモバイル回線への計算サービス設定
C. モバイルネットワークやクラウド側のサービスの状態や特徴・特性に適した計算サービスに用いるコンピューティング機能の制御
3.実証実験概要・結果
実証実験では、Nokia社の3GPP標準準拠のモバイルコアネットワークをパブリッククラウド上に構築し、ISAPと連携するように、ネットワークの情報を外部に開示する5G標準機能のNEF (Network Exposure Function)*5を拡張することで実施しました。上に挙げた3点の特徴について、以下を実証実験で確認しました。
A. 端末のモバイルネットワーク接続状態に合わせたモバイル回線への計算サービス設定
モバイルコアネットワークからNEFを用いて、端末のモバイルネットワーク接続状態情報を取得し、連動して、モバイルネットワーク内のコンピューティング機能から計算サービスを統合制御可能であることを確認しました。また、通常のモバイルネットワークへの接続手順相当の時間で完了することを確認しました。
B. クラウド側のサービスの利用状態の変化に合わせたモバイル回線への計算サービス設定
メタバースを利用するケースにおいて、メタバース空間内の状態に応じて高性能なレンダリング、エンコード/デコード機能に対応したGPU付きの計算サービスを具備するように計算サービスを制御可能であることを確認しました。また、メタバース空間の状態変化時間内に計算サービスを回線に設定できることを確認しました。
C. モバイルネットワークやクラウド側のサービスの状態や特徴・特性に適した計算サービスに用いるコンピューティング機能の制御
メタバースに加えて、監視カメラ映像ストリームをAIで分析するサービスなど、サービス毎で異なる特性がある場合において、GPUやDPUなどのコンピューティング機能をCPUを介さず動的に組み合わせて計算サービスを構成し、モバイル回線の接続および変更手順相当時間内に設定が可能であることを確認しました。
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