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【神奈川工科大学(KAIT)】8K-3D生配信映像ワークフローをオンライン上で行う実証実験に成功 22.2ch音声伝送と組み合わせたイマーシブ空間も実現

Digital PR Platform / 2024年2月29日 20時5分

今回の実証実験では、NICTのJGN(Japan Gigabit Network)、StarBED、高信頼NFVシステム、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII:エヌアイアイ)のSINET6(Science Information NETwork 6)といった通信ネットワークを組み合わせ、8K-3D広域映像配信環境を構築しています(図2)。8K-3Dカメラや素材映像サーバからの8K-3D映像はIPv4マルチキャストパケットで送出されることから、SRv6サービスチェイニングを用いるためにEncap機能でIPv4マルチキャストパケットをSRv6にカプセル化し、相模原DCのエッジ装置のVVFに伝送しています。特に映像切り替え処理機能のVVFはインラインでSRv6を処理するEnd.AN(*4)機能をDPDKベースで実装して低遅延化を実現しています。端末にはDecap機能で編集後の映像を通常のIPv4マルチキャストに戻して8K-3Dプロジェクタに出力しています。また片目の映像を使ってカラーコレクティング(*5)機能による色調整を行い、HD切り出し機能を使い一部を拡大して詳細を確認する編集ワークフローをSRv6のサービスチェイニングにより構成しています。

【今後の展開】
このように、エッジやクラウドの複数のVVFがネットワーク内で自在に共用可能となり、オンライン上で様々な映像処理を自在に連携させ編集・配信できるため、従来のように映像編集拠点毎に集約して構築していた映像処理装置は不要となります。今後はこの技術を発展させることで、手持ちのPCをネットワークに接続するだけで誰でも8K映像編集・配信が可能となる新たなメディア製作手法の確立にむけて研究開発を進めていきます。

<謝辞>
実験協力者(敬称略):本実証実験の実施にあたり、NICT、NII、宜野座村ITオペレーションパーク、北海道テレビ放送株式会社、アストロデザイン株式会社、株式会社池上通信機、アリスタネットワークスジャパン合同会社、セイコーソリューションズ株式会社、アンリツ株式会社、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、東日本電信電話株式会社、ピュアロジック株式会社をはじめ関連組織の皆様のご協力をいただきました。

<研究助成等>
本研究成果の一部は、NICTの委託研究(JPJ012368C03101)およびJSPS科研費22K12021、22K12003により得られたものである。

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