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3Dプリンティング × CO₂で固まるコンクリート でベンチを製作。環境負荷低減と地域にゆかりのある意匠を実現して金沢市内の公園に設置--金沢工業大学、鹿島建設株式会社

Digital PR Platform / 2024年3月26日 14時5分

(2)ベンチの意匠
本ベンチは金沢市内の公園という公共の場に設置するため、市民や観光客に受け入れられるデザインを目指して、金沢にゆかりのある加賀友禅の製作工程である友禅流しをモチーフとしました。全長5m、幅0.7mの大きな座面は、友禅流しの壮大さを表現しています。波型形状の座面には白色系の塗装を施すことで加賀友禅が河川に漂う様子をイメージするとともに、ベンチ脚部は褐色系のカラーモルタルを使用することで暗めのトーンとし、友禅流しを模した座面を引き立たせる意匠を採用しています。

(3)ベンチの製作
 本ベンチは、金沢工大のやつかほリサーチキャンパス内の「KIT×KAJIMA 3D Printing Lab」に設置したロボットアーム式の3Dプリンタを用いて製作しました。製作にあたっては、土木、建築、機械分野等の研究室の教員、学生も多数参画し、鹿島の技術者と一体で研究を進める体制を構築しました。これにより、3Dプリンタの機械的な制御や意匠性、構造成立性、ベンチとしての安全性やCO₂の吸収効率までを考慮したデザイン、プリンティングする材料など、多岐にわたる検討が可能となりました。



 3Dプリンタで造形したベンチを、Labに設置した炭酸化養生槽に入れ、CO₂を強制的に供給することで吸収・固定化させました。その結果、最終的なCO₂排出量は-9.7kg/㎥となり、カーボンネガティブとなる3Dプリンティングを達成しました。



 製作したベンチは金沢工大の扇が丘キャンパスに仮設置し、今回、金沢市内の外濠公園二号地に本設置しました。



【今後の予定】
両者は今後も、「KIT×KAJIMA 3D Printing Lab」を中心に本技術の研究開発を進め、早期の社会実装に向け取り組むことで、社会課題の解決に貢献してまいります。

※CO₂-SUICOM®
CO₂-Storage and Utilization for Infrastructure by COncrete Materials
CO₂-SUICOMは、製造過程において大量のCO₂を強制的に吸収・固定化させることにより、コンクリート製造におけるトータルのCO₂排出量をゼロ以下にできるコンクリートです。
CO₂-SUICOM(シーオーツースイコム)は、 中国電力、鹿島、デンカの登録商標です。



▼本件に関する問い合わせ先
金沢工業大学 広報課
住所:石川県野々市市扇が丘7-1
TEL:076-246-4784
FAX:076-248-7318
メール:koho@kanazawa-it.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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