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海産微細藻類における窒素固定型シアノバクテリアのオルガネラ化(細胞内小器官化)の進行を明らかに

Digital PR Platform / 2024年4月15日 14時5分

3) 生物の大絶滅後の地球環境の復元研究への貢献
Braarudosphaera 属の化石記録は白亜紀の始め(約1億4400万年前)まで、B. bigelowiiの化石記録は白亜紀中期(約9000万年前)まで遡ることができます。B. bigelowii化石は、白亜紀終わりの隕石衝突による生物の大絶滅の直後や、漸新世の地球寒冷化を起因とする生物の大絶滅直後の海洋堆積物から大量に産出します。そのためB. bigelowiiは、生物の大絶滅後の貧多様性海洋における、海洋植生の回復プロセスを特徴付ける種の一つであると考えられています。今後、培養株を用いたB. bigelowii の生態学的な研究が進められることにより、生物の大絶滅後の古海洋環境の解析への貢献が期待されます。




<謝辞>
本研究は、日本学術振興会科学研究費補助金(17K05694と20H04325)、Simons Foundation (724220と824082)、NIH NIGMS (P30GM138441)、DOE's Office of Biological and Environmental Research (DE-AC02-5CH11231)の支援を受けて行われました。





<論文情報>
【題名】Nitrogen-fixing organelle in a marine alga
(海産微細藻類における窒素固定型シアノバクテリアのオルガネラ化)
【著者名】Tyler H. Coale, Valentina Loconte, Kendra A. Turk-Kubo, Bieke Vanslembrouck, Wing Kwan Esther Mak, Shunyan Cheung, Axel Ekman, Jian-Hua Chen, Kyoko Hagino, Yoshihito Takano, Tomohiro Nishimura, Masao Adachi, Mark Le Gros, Carolyn Larabell, Jonathan P. Zehr
【掲載誌】Science
【掲載日】2024年4月12日
【DOI】https://www.science.org/doi/10.1126/science.adk1075





<問い合わせ先>
 自然科学系農学部門 
 教授 足立 真佐雄(あだち まさお)
   電話:088-864-5216  E-mail:madachi@kochi-u.ac.jp





▼本件に関する問い合わせ先
高知大学広報・校友課
TEL:088-844-8643
FAX:088-844-8033
メール:kh13@kochi-u.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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